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本草綱目北京語の古文体 黄精③

 

 

韓国の建国大学

韓醫學博士 李豊遠

韓国の建国大学

農學博士 全炳台 

(米山記念奨学事業 韓国米山学友会 会長)

の協力のもと

翻訳が叶いました。

お二人に大変 大変 感謝です。

漢方薬を勉強される方の為に翻訳しました。

漢方薬は一つ一つの

単味の生薬の効能効果を掴む事で

処方を正しく使いこなす事が出来ます。

症状だけで漢方薬を選び患者さんに

処方すると言う事は

副作用を起こす事になります。

何故?

頭痛として漢方薬を選ぶとします。

頭痛の原因は色々あります。

脳腫瘍が原因?

貧血が原因?

風邪が原因?

筋肉の萎縮が原因?

虫歯が原因?

寒さが原因?

暑さが原因?

二日酔いが原因?

高血圧が原因?

低血圧が原因?

咳と選ぶとします。

咳の起きている原因として

肺臓の熱からくる咳が原因?

肺臓の冷えからくる咳が原因?

肺臓の乾燥からくる咳が原因?

肺臓の熱と乾燥からくる咳が原因?

肺臓の冷えと乾燥からくる咳が原因?

頭痛にも色々原因が異なります

咳も原因が異なります

頭痛 咳 だけで 処方が選べますか?

何が原因かにより

全く選ぶ 処方が異なります。

その漢方薬が

冷やす性格? 温める性格? 乾燥させる性格? 

潤わせる性格? 風を除く性格? 暑を除く性格 ?

風の邪 寒の邪 暑の邪 湿の邪 燥の邪 火の邪

が病気の由来による場合

薬の性格を掴んで処方する事が大事です。

どのような性格の処方なのか掴む事で 

正しく重病人の方が生きかえる程の

効能効果を発揮します。

それができなければ 

重病人に処方した場合

死に至らしめてしまいます。

漢方薬に 副作用は有りません。

副作用は処方する人が処方間違いをした事により

発生するのです。

副作用を発生させないためには

醫方集解に記載されています。

漢方薬の風邪薬 

張仲景(ちょうちゅうけい)の傷寒論を制覇すべきです。 

風邪薬の種類の中には

発表之剤 攻裏之剤 表裏の剤 和解の剤 があります

上記の剤を全て制覇する事です。

風邪の症状を全て 掴まなければ

風邪から来ている症状であるのか

持病から生じている症状であるのかが

判断できないからです。

重病な方に風邪なのに間違って 

血や気を補う製剤を与えた場合

たちまちに風邪が悪化し死に至らしめてしまうからです。

下記の剤

補養之剤 理気之剤 理血之剤 

祛風之剤 袪寒之剤 清暑乃剤 利湿之剤

潤燥之剤 瀉火之剤 除痰之剤 消導之剤 

殺蟲之剤 明目之剤 癰瘍の剤 經産之剤

全てを制覇する事で 治せない疾病は無いのです。

一人の方が ブドウ膜炎 アルコール依存症 不眠症

肝炎 間質性肺炎 肩凝り 頭痛 腰痛 

皮膚病 下痢 胃痛 過敏性大腸炎 クローン病

鬱病 等々 数多くの疾病をお持ちだとしても

上記の薬を 制覇すれば 漢方薬のみで

全て 色々な病院廻りをすることなく 

健康な状態に戻してあげる事が出来るのです。

漢方薬を学んでいる方々の爲に

お役に立てる事を願って本文を記載致します。

著者

韓醫學博士 李豊遠

Donggukk-Royal University of America, LA

(米)Uuin University, Compton 博士取得

 

韓国の建国大学  農學博士 全炳台 

(米山記念奨学事業 韓国米山学友会 会長)

(韓)建國大學校 食品生命科學부 敎授

(日)東北大學大學院 博士取得

 

株)オータニ漢方薬局

代表取締役社長

木室ミエ子

 

ラジオの過去放送分はこちらから

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22.補陰薬

93.天台山の雲霧仙洞の薬草(黄精)

天台山には高さ千丈の絶壁岩がある。

その絶壁には水一滴、草一株も無かった。

山の頂きには雲霧仙洞という洞窟があり、

西王母が三千年に一度、

命令を下した時だけ洞窟の門が開かれた。

洞窟の周園には濃い霧が圍(かこ)み、

そこには黄精が育っていた。

黄精が熟成すれば、西王母は仙女達に命令した。

「黄精を全て収穫して来い。」

天上に住む仙女達は、

毎日の様に黄精を食べて長生不老するのだった。

ある年、干ばつで畑の穀物が枯れ死に、

食料が尽きた百姓は厳しい窮乏(きゅうぼう)

と飢えに陥っていた。

天台山の麓に秀渓村という小さい村落があった。

いつからか、この村に流行り病が広がり始め、

大人、子供を問わず、多くの人が病にかかってしまった。

病気の症状は肺に熱があって、胸が苦しくなるものであった。

この村には結婚して僅か三カ月の、

秀姑という優れて美しい女がいた。

秀姑もこの病気にかかり、ご飯も食べれず病床に寝ていた。

病状は大変危急で、いつ死ぬかもわからない重症だった。

彼女の夫である黄經は、気立てが善良で、

俊秀(しゅんしゅう)な容貌(ようぼう)を持つ

健壮な青年だった。

彼は貧しく、医者を呼ぶ事が出来ず、

一日中、新婦の寝床の側で涙を流していた。

黄經が悲嘆にくれていた時、門外で鈴の音が聞こえた。

彼はありふれた藪医者だろうと思いながらも

門外に出てみた。

そこには白い髭を長く垂らした一人の老人が立っていた。

彼は肩に薬が入った袋をかけ、片手には杖をつき、

もう一つの手で鈴を鳴らしていた。

その当時は、医者達が薬を持ち歩きながら患者を治療し、

自分が医者である事を知らせる為に鈴を鳴らした。

「お医者様!私の妻の病気がとても危急です。

せめて診脈だけでもして下さい。」

白い髭の医者は婦人秀姑の病床に近づき、彼女を診脈した。

「今、貴方の婦人は肺に熱があり、胸が重苦しいのだろう。

私が通ってきた三カ所の村にも同じ病人が沢山いたが、

この病気には治療する薬が無いんだ。」

医者は薬が無くて治療が出来ないと、

すまなそうな顔をしながら立ち去った。黄經は泣きながら哀願した。

「お医者様、どうぞ私の妻を生かして下さい、

そして、貧乏なこの村の人達を救って下さい。」

「この病気を治す為には、続けて三カ月の間、

黄精を食べなければいけないのだが・・・」

「黄精はどこにあるのですか?」

「黄精は天台山の頂きの、雲霧仙洞という洞窟の周園に育っている。

洞窟の中から霧と清い露のような薬水が放出されて、それに浸されて黄精が成長するのだ。

しかし 雲霧仙洞に行こうとすれば、

9カ所の高い山を越え、9カ所の深い渓谷を通り過ぎ、

千丈にも及ぶ絶壁を這い上がらなけれならない。

並々ならぬ苦労をしなければならないのだ。」

「私の妻と村人達の病気さえ治す事が出来るなら、

私は必ず探して来ます。」

医者は口元に微笑みを浮かべながら、

「若い貴方の決心は大したものだ。

私が持っているこの杖を貴方にあげるから持って行け!

洞窟に着いてこの杖で門を叩けば開けられるだろう。」

白髪の医者は黄經に幾つかの指示を伝え、杖を渡した。

「お医者様のお名前を教えて下さい。」

「私は葛玄という者です。」

彼は笑いながら答えたが、言い終わるや、たちまち姿が見えなくなった。

その後、村老達によると、

「葛玄は葛仙翁である。元来は天台山の雲霧仙洞で西王母

の為に黄精の栽培を司っていたが、彼は西王母が全てを

天上に持って行く事に不満を抱き、西王母と言い争い、

その為に西王母に憎まれ、人間世界に追い出されたのだ。

葛仙翁の身の上話を聞いた村人達は、口を揃えて言った。

葛仙翁が、黄經、貴方を選んだのだ。

早く杖を持って天台山に行き、洞窟の門を開き、

霧と清い露と清い露の様な薬水で黄精を育てて持って帰り、

我々の病気を治療してくれ。

君の妻は我々が世話してやるから何も心配するな。」

妻の秀姑も元気を出して、口を聞いた。

「ね、貴方!多くの人の病気を治す事が出来るなら、

一刻も早く行って洞窟を探しなさいよ。」

「皆さん、私の妻を頼みます。私はこれから死ぬ覚悟で

洞窟を探しに行きます。」

黄經は杖と食料を持って天台山に向かった。

すると不思議な事に、肩に吊るした杖の先から金色の光が発して行き先を導いた。

彼は三日間を歩いて9カ所の高い山と9カ所の深い渓谷を通り過ぎて、

高さ千丈の絶壁の下に着いた。

杖の先からは光を発し続け、絶壁の山頂まで照らしてくれた。

黄經は洞窟が山頂にある事を知った。

だが、彼は既に手足から力が抜け、

食料も尽きて空腹となり、もはや足を運ぶ気力が無かった。

「ここでくじけてはいけない。

そうだ、妻や村の人達の事を思って元気を出そう。」

彼は有るだけの力を振り絞って、絶壁をよじ登った。

全身汗だくになりながら、ようやく洞窟の前迄着いた。

そこで持って来た杖で岩壁を叩くやいなや、

洞窟の石門はするすると開かれた。

洞窟の中は暗かったが、杖の光が洞窟の中を照らしてくれた。

黄經が杖で洞窟のてっぺんを叩くと清い水が流れ出し、

黄經はその水で腹を満たした。

「五臓六腑が楽になった気分だ。」

洞窟から出て来る霧と薬水で黄精がすくすくと育ち伸びるのを見て、黄經は喜んだ。

一方、秀姑は寝室に横たわって、毎日窓を通して天台山眺めていた。

そうしているうちにある日、三峰から霧が盛り上がるのを見て、

「そうだ!夫が遂に黄精を探し出したに違いない。」

村の人達は秀姑の家に来て祝ってくれた、

秀姑は夫を思い、力を出して村の近くにある山に登って、

天台山に向かって大きな声で叫んだ。

「もしもし、貴方!私は貴方の事を想っています。

早く来て下さい。」

この声がこだまになって天台山にいる黄經に届いた。

彼は村の方に向かって叫んだ。

「もしもし、貴方!また、村の皆さん!

私が黄精を採集して行きますから、それまで待っていて下さい。」

この時、天上から五色の雲が現れ、

西王母が天上の使者達を率いて降りて来た。

西王母は神仙達と天上の蓮池で黄精を食べていたが、

蓮池の水がにわかに減って行くので、

水が人間世界に流れて行くのに気付いたのである。

西王母が雲に乗って人間世界を見渡すと、

固く閉ざされていた筈の洞窟の門が

開かれているではないか。

西王母は天上の使者達を率いて天上から叫んだ。

「この野郎!お前が洞窟門を開けたか。

お前は天機を漏らした罪を犯した。その罪は決して軽くない。」

黄經は胸を張って堂々と答えた。

「私、黄經は百姓の疾病を治療する為に、

黄精を採集する目的で来たのです。」

西王母は火の様に怒り、天上の使者達に命令を下した。「あいつをひっ捕らえよ。」

天上の使者達は彼に向かって攻撃し始めた。

しかし黄經は少しも恐れず、

手に握っていた杖を持って防御した。

葛仙人はこの様な状況を想像していたのだった。

黄經は杖を振り回しながら葛仙人が教えてくれた

呪文を唱えたところ、天上の使者達は血まみれになって攻撃できなくなった。

西王母はまずい 立場に陥るや、村にいる黄經の妻、

秀姑の所に飛んで行き、

「秀姑よ!私はお前が病気である事を知っている。

今すぐ、お前の夫が洞窟から出て行く様にせよ。

そうすれば私が一抱(いちぼう)の黄精を送ってやる黄精

を服用すれば病気は治るだろう。

もし彼が洞窟を立ち去らない時は、

私がお前の命を奪って行く。」

秀姑は西王母が黄精を独占しているのを思い出し、

歯ぎしりしながら答えた。

「西王母!貴方は自分が不老長生するために、

人間である百姓達を思いやらないのは、道理で無いと思わないのですか?」

彼女は天台山の三峰に向けて大声で叫んだ。

「もしもし、貴方!多くの村人達を救う為に、

貴方は私の話を肝に銘じて下さい。

洞窟を守り、一日も早く黄精を栽培して持って来て下さい。」

西王母は空中から大声で喚(わめ)いた。

「何と怯え(おび)えの無い女郎だ。この女は・・・」

西王母が握っていた掌を広げると、空中から一筋の金色の光が差し込んだ。

すると途端に秀姑は石になってしまった。

村の人達は声をあげて泣き悲しんだ。

天台山でこの光景を見ていた黄經は独り言の様に、

「秀姑よ!私は貴方が願う通り、黄精を育てて村の人達の

病気を治療するつもりです。」

黄經が洞窟に入って杖で天頂(てんちょう)を叩くと、

瞬く間に洞窟から霧が吹き出し、

薬水が噴出して洞窟の前にある黄精を浸し、

幾日も経たないうちに青い黄精に育った。

山の下の村民達は非常に喜び、

山に登って黄精を掘って食べ、皆の病気が治った。

黄經は、西王母がまた来て洞窟の門を閉じ、

黄精を収穫して行くのを防ぐ為に洞窟を守った。

黄經は洞窟から噴出する薬水を飲んで神仙になり、

ずっと洞窟を守った。

今も洞窟の側には、手に杖を持って立っている人間の形状をした岩がある。

それからは、天台山の黄精は年に一度ずつ育ち、

百姓達はそれを食べて皆丈夫に暮らした。

後代の人達は黄經と秀姑を記念して、

天台山の三峰の雲霧仙洞の洞窟を黄經洞窟と呼び、

秀姑が石に変わった岩石を恩姑岩、

または望郎岩と呼ぶ様になった。

 

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