醫方集解翻訳

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四物湯加減方処方と注釈 醫方集解北京語古文体翻訳します②

「醫方集解 考選部規定中醫師考試必讀  

清・清安汪訒庵編著」第一書店印行
(いほうしゅうかい)の言葉を翻訳します。

 

四物湯の醫方集解北京語の古文体を翻訳します。

の続きです

 

※木室ミヱ子

芎帰膠艾湯は四物湯に阿膠と艾葉を加えた加減方です

「日本で芎帰膠艾湯は 痔が効能効果としてされていますが

大きな間違いです

四物湯は血薬として女性に必要な漢方薬です

女性の病気は膣からの出血であり

痔は肛門からの出血 湿と熱が原因です

全く 異なる病です。

私が漢方薬をはじめた 28歳(現在65歳です)の時から

この効能書きは 訂正されることなく

続いています。

 

 

※木室ミヱ子

四物湯は理氣の剤 女性の補血専門薬であり

痔には使用しません。

また効果もありません。

痔は濕と熱が原因です。

若し 痔になられている方が

胃腸の弱い方でしたら

四物湯では 胃がもたれてしまい

下痢や もたれ 食欲不振で 

胃腸を弱体化させ 反対に体調を崩します。

非常に素晴らしい処方でも 

使い間違えれば 害となります。

四物湯のページでその事を学ん頂ける事を希望致します。

 

漢方の現場では 非常に迷惑しています

流産や出血多量の方にこの芎帰膠艾湯をお渡しますと

私は痔ではありませんとの言葉が返ってくる事があります。

 

 

四物湯 加減処方

四物湯に黄柏と知母を加えたら 知柏四物湯(チハクシモツトウ)と言う

知柏四物湯に再び 玄参を加えたら 

滋陰降火湯( ジインコウカトウ:陰を養い 火を降ろす)と言う

陰が虚で火が有るのを治す

 

知柏四物湯を蜂蜜で薬丸にした場合 

名前は坎離丸(カンリガン)という

陰が虚で咳に 血があるのを治す。

 

丹溪が勞瘵(肺結核のような症状)を論じる時には主に陰が虚だからと主張する

蓋し 子の刻(夜の11時)から 巳の刻(昼の11時)それは陽に属する

午の刻(昼の11時から)亥の刻(夜の11時)迄 此れが陰に属する

午前が陽で (子の刻(夜の11時)から 巳の刻(昼の11時)迄)

午後が陰で (午の刻(昼の11時)から 亥の刻(夜の11時)迄)

陰が虚だと則ち 熱が午後11時から夜の11時まで によく出る。

午前はあまり出ない

 

眠っている時は陽に属する

夜の11時から 昼の11時までだ

夜の11時以前に眠ったのは陰に属する

陰が虚だと則ち盗汗(冷や汗)が

午後11時から夜の11時まで によく出る。

升るのは陽に属する

降りるのは陰に属する

陰が虚だと氣が下りない

痰や涎(よだれ)が逆上する

嘔吐が絶え間ない

脈が浮くのは 陽に属する

脈が沈むのは陰に属する

陰が虚だと則ち脈が浮いて洪大(広く大きい)

抑えてみると 力がなくて空虚

こういう場合は宜しく

四物湯竹瀝に炒めた黄柏 亀の亀板 で陰を補い

火を降ろす

そればかりでは無しに 須らく 慾(好みの性行為)を

遠ざけるべし。

食物も薄味にして心を静かに調養にして 自分の体を養う

よって 助力で早く病気を治すようにする

準縄曰く

丹溪が労さつを論じるには陰が虚だからと言う

四物湯を用いて 知母と黄柏を加える

 

世の医者はそれを守ってよく用いている

所が 100分の1回も効果が無い

これは何たる事か。

それは陰が虚だと 火は必ず 上を燃やす

だから川芎と当帰は辛温だから

これは虚に滋養を与えて 火を降ろす薬に非ず

 

川芎は上に上がる

ちょっとした隙間まで 入る

川芎は上に上がるから虚で火のある人

体が足りない者は宜しい所に非ず

地黄は胃が弱くて痰が多くて 食欲不振者が飲むところに非ず

知母と黄柏は辛苦でこれは 大寒の物

陰を滋養すると言えども実際は乾燥する

 

火を降ろすと言えども 長く使うと

逆に氣を益す(※漢方の先生弁 しかし おかしい言い方だ)

体が冷えすぎると 逆に火が上がるエネルギーが足りないから

虚の氣が弱に上がっていく

かえって 火を助けて火が上がるから

胃を悪くするという事に致る

これは言うに及ばず。

だから むしろ 百合 天門冬 麦門冬 桑白皮 地骨皮

牡丹皮 琵琶の葉 の類を用いて

生地黄 連根の汁 人間のミルク(母乳)子供の尿などを少し補佐として使う

若し 咳嗽なら 則ち 桑白皮 琵琶葉を比較的多く用いると良い

 

痰があるならば 貝母を増やし

喀血があれば苡仁 百合 阿膠を増やし

熱が甚だしい者は地骨皮を加える

食欲不振の者は苡仁を7~8銭目まで加える

麦門冬を当然として主とする

肺臓の火を消して肺臓を潤うから、

そして肺臓の金を保ち 源を元気に化すようにする

そうした方が必ず効果がある

効果の無い事が無い

又曰く 虚労の病には 百脈が空虚 

滞るとか粘るとかいうもので補ってうめていかないと實になって来ない。

精力や血が枯渇しているから 

濡らす湿気に滋養を与えるというもので非ざれば潤う事が出来ない

当然に人参 黄耆 地黄 麦門冬 天門冬 枸杞子 五味子 の類を用いて煎じる

 

又 青果を子供の尿で固まる位に煮詰めた物を

前の諸んな薬と合わせて鹿の角の膠質とか霞の天膏(かすみのてんこう)とかで

溶かして飲む

大抵  苡仁 百合の類は肺臓の虚を治し 

人参 黄耆 地黄を煎じて 膏薬みたいにしたものは腎臓の虚を治す

 

心臓と肝臓は陽に属する

肺臓と腎臓は陰に属する

故に肺臓と腎臓を補うという事は陰を補う事

これは  知柏四物湯の事ではない

 

 

※漢方の先生の話

この理論の方が丹溪の理論より正しい

知柏四物湯で肺臓を丈夫にするより

むしろ こちらの方が正しい

百合とか貝母とかの苡仁 二冬(天門冬 麦門冬)桑白皮 地骨皮  牡丹皮

酸棗仁 五味子 琵琶葉 阿膠 などを用いて治療する方が正しい

漢方の先生のお話終わり)

 

※木室ミヱ子

漢方の書物は色々な漢方医が理論を述べます

その中でどの理論が正しいのか 判断しなければなりません

醫方集解を読みこなしていますと 

どの医師の理論が正しいのか判断する力ができます

 

外感之與内傷。寒病之與熱病。

外感と内傷  寒病と熱病は

 

氣虚之與血虚。如冰炭相反。

気が虚なのと 血が虚なのとこれは氷と炭の如く相反するものなり

外感と内傷も違うし 寒病と熱病も違う

 

治之若差。

治療するのにちょっとの間違いがあれば

 

則輕病必重。

則ち輕病は必ず 重症になるし

 

重病必死矣

重い 重症なら治療法を間違えれば 必ず死亡するでしょう

 

醫實曰。讀傷寒書 

醫實曰く傷寒の書を読んだのに

 

而不讀東垣書

東垣の書を読まなければ 

 

則内傷不明

則ち内傷が明らかでない

 

而殺人多矣

わからないから そうすると人殺しが多くなる

 

讀東垣書而不讀丹溪書

東垣の書を読んで 丹溪の書を読まなければ

 

則陰虚不明。

則ち 陰の虚がわからない

 

而殺人多矣。

そうすると人殺しが多くなる

 

 

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