醫方集解翻訳

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補中益気湯:醫方集解北京語の古文体翻訳 ⑥

 

 

※木室ミヱ子

漢方薬を取得するには醫方集解の北京語の古文体を

読みこなす事です。

 北京語の古文体の翻訳文を載せる事で

漢方薬の現場で働かれている方々が

北京語の古文体の翻訳の仕方を身につけて頂ければと考えます。※

 

 

「醫方集解 考選部規定中醫師考試必讀  

 

清・清安汪訒庵編著」第一書店印行

(いほうしゅうかい )の言葉を翻訳します。

 

赤文字が翻訳文です

 

外感之與内傷。寒病之與熱病。

外感と内傷  寒病と熱病は

 

氣虚之與血虚。如冰炭相反。

気が虚なのと 血が虚なのとこれは氷と炭の如く相反するものなり

外感と内傷も違うし 寒病と熱病も違う

 

治之若差。

治療するのにちょっとの間違いがあれば

 

則輕病必重。

則ち輕病は必ず 重症になるし

 

重病必死矣

重い 重症なら治療法を間違えれば 必ず死亡するでしょう

 

醫實曰。讀傷寒書 

醫實曰く傷寒の書を読んだのに

 

而不讀東垣書

東垣の書を読まなければ 

 

則内傷不明

則ち内傷が明らかでない

 

而殺人多矣

わからないから そうすると人殺しが多くなる

 

讀東垣書而不讀丹溪書

東垣の書を読んで 丹溪の書を読まなければ

 

則陰虚不明。

則ち 陰の虚がわからない

 

而殺人多矣。

そうすると人殺しが多くなる

 

 

 

理氣の剤

 

 

補中益気湯

 

 

升陽補中 東垣

陽を升らせて中を補う 東垣の処方

 

 

補中益気湯:醫方集解北京語の古文体翻訳 ⑤の続き

 

此足の太陰陽明薬也。

此れは足の太陰 脾臓 と足の陽明 胃腸の薬なり

 

肺者氣の本。黄耆補肺固表爲君。

肺臓は気の源だ 黄耆は肺臓を補い 表を固めるから君となす

 

脾者肺之本。

脾臓は肺臓の源で

 

土能生金。脾胃一虚。肺氣先絶。

土(脾臓 胃腸  )は  金(肺臓)を生むから  「土は金の母親  金は土の子供」

脾臓と胃腸が一虚 虚になると

とたんに肺臓の気は先に絶えるから

 

 

人参甘草補脾益氣和中瀉火爲臣。

人参と甘草は脾臓を補い 気を益し

胃を調和し 火を出すから臣となす

 

 

東垣曰。

※東垣曰く 

参耆甘草。瀉火之聖薬。

人参・黄耆・甘草は火を出す聖薬なり。

 

蓋煩勞則虚而生熱。

蓋(けだし)何故かというと煩わしいとか労とかなると虚になりそれによって熱を生じる

 

得甘温以補元氣。

甘温を得ると気を補うから

 

而虚熱自退。

そうすると虚の熱は自ずから退く

故亦謂之瀉。

故にこれは火を出すという

虚の熱は出す  実の熱は出さない

 

 白朮燥濕強脾。

白朮は湿を乾燥させて 脾臓を強くする

 

當歸和血養陰爲佐。

當歸は血を調和して 陰を養うもって補佐とする

 

 

補陽必兼和陰。不然而已亢。

※陽を補う場合は必ず 陰を補うのを兼ねるのを入れる

則ち亢じすぎない(たかぶらせない)ようにするため

 

 

升麻以升陽明淸氣。

升麻は陽明(手の陽明;大腸  足の陽明:胃腸)の淸気を升らせる

 

柴胡以升少陽淸気

柴胡でもって少陽(手の少陽;三焦  足の少陽;胆嚢)の淸気を升らせる

 

※木室ミヱ子

三焦とは→ 上焦 中焦 下焦です。

上焦は:心臓・肺臓を意味します

中焦は:脾臓・胃腸を意味します

下焦は:肝臓・腎臓・大腸・小腸・膀胱・胆嚢)を意味します

 

 

陽升則萬物生

陽が升れば則ち 萬物が生まれる

 

淸升則陰濁降。

清いのが上れば 則ち 陰濁は降りる

 

加陳皮者。以通利其氣。

陳皮を加えたのは その気を運行させるから

 

陳皮同補薬則補。

※陳皮は則ち 補薬と一緒になれば補うし

 

獨用則瀉脾。

単味で使うと 脾臓の気が余り過ぎているのを瀉す(出す)※

 

生薑辛温。大棗甘温

生薑は辛温 大棗は甘温

 

用以和營衛。

これを用いて 營と衛を調和する

 

開腠理。致津液諸虚不足。

真理を開いて 津液が虚

色々な所で不足しているのを補う

 

 

先建其中。中者何。脾胃是也

先に其の中を建てる 脾臓・胃腸を丈夫にする

 

李東垣曰。

李東垣曰く

脾胃虚者。因飲食勞倦。心火亢甚。

脾臓と胃腸が虚な者は飲食や過労で甚だしく心の火が上がっちゃう

而乗其土位。

それによって 土の胃腸に乗じちゃう (胃を悪くする)

 

其次 肺氣受邪。

其の次は肺臓の気が邪を受ける

 

須多用黄耆。

だから須らく 黄耆を多く用いるべし

 

而人参甘草次之。

その次に人参と甘草の量を多く用いる

 

脾胃一虚。肺氣先絶。

脾臓と胃腸が両方一虚になると肺気は先に絶えちゃうから

 

故用黄耆以益皮毛而固腠理。

故に 黄耆を用いて皮膚と毛に有益をもたらして真理を固める

 

不令自汗

不令とはそうさせない

それによって 冷や汗を搔かせない

※木室ミヱ子 つまり表を固めたら 冷や汗をかかなくなるから黄耆を用いる

 

上喘氣短。故以人参補之。

気が足りないと上の方言って

気が短くなる 故に人参でもって補う

 

心火乗脾。用炙草甘温以瀉火熱而補脾元

心の火が脾臓に乗じているから

蜂蜜で炒めた甘草を用いて温めて 火を瀉して 脾臓の元を補う

 

 

若脾胃急併大虚。腹中急縮。宜多用之。

若し脾臓と胃腸が大きな虚で

急に痛みだしたら お腹の中が急に収縮する

そういう場合は炒めた 甘草を宜しく多く用いるべし

 

中満者減之。白朮苦甘温。除胃中之熱

中(胃)が膨満な者は甘草は減らすべし

白朮は苦く 甘温で胃の中の熱を除く

 

 

利腰臍間血。胃中淸氣在下。

又 腰とへその間の血に有利に作用する

胃中の淸気が下に在るから

 

必加升麻柴胡以升之。

必ず 升麻と柴胡を以て その淸気を上に升らす

 

引参黄甘草甘温之氣味上升以補 胃氣之散而實其表

それによって 人参 黄耆 甘草の甘温の味を率いて上えに率いて胃の気が散じているのを補い表を固める実にする

 

又緩帯脈之縮急

虚でなくなるから それによって又 帯脈が急に収縮するのを緩める。

 

ラジオの過去放送分はこちらから

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補中益気湯:醫方集解北京語の古文体翻訳 ⑦に続く

補中益気湯:醫方集解北京語の古文体翻訳⑤

補中益気湯:醫方集解北京語の古文体翻訳④

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