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補中益気湯:醫方集解北京語の古文体翻訳 ⑩

 

 

※木室ミヱ子

漢方薬を取得するには醫方集解の北京語の古文体を

読みこなす事です。

北京語の古文体の翻訳文を載せる事で

漢方薬の現場で働かれている方々が

北京語の古文体の翻訳の仕方を身につけて頂ければと考えます。※

 

「醫方集解 考選部規定中醫師考試必讀  

 

清・清安汪訒庵編著」第一書店印行

 

(いほうしゅうかい )の言葉を翻訳します。

 

赤文字が翻訳文です

 

外感之與内傷。寒病之與熱病。

外感と内傷  寒病と熱病は

 

氣虚之與血虚。如冰炭相反。

気が虚なのと 血が虚なのとこれは氷と炭の如く相反するものなり

外感と内傷も違うし 寒病と熱病も違う

 

治之若差。

治療するのにちょっとの間違いがあれば

 

則輕病必重。

則ち輕病は必ず 重症になるし

 

重病必死矣

重い 重症なら治療法を間違えれば 必ず死亡するでしょう

 

醫實曰。讀傷寒書 

醫實曰く傷寒の書を読んだのに

 

而不讀東垣書

東垣の書を読まなければ 

 

則内傷不明

則ち内傷が明らかでない

 

而殺人多矣

わからないから そうすると人殺しが多くなる

 

讀東垣書而不讀丹溪書

東垣の書を読んで 丹溪の書を読まなければ

 

則陰虚不明。

則ち 陰の虚がわからない

 

而殺人多矣。

そうすると人殺しが多くなる

 

理氣の剤

 

補中益気湯

 

升陽補中 東垣

陽を升らせて中を補う 東垣の処方

 

補中益気湯:醫方集解北京語の古文体翻訳 ⑨の続き

 

 補中益気湯の処方

黄耆 人参 甘草 各1銭目 3.75g

白朮 陳皮 當歸  各 0.5銭目 1.875g

升麻 柴胡 各 0.2銭目 0.75g

薑3片 棗 2枚を加えて煎じる

 

 

本方除當歸白朮。加木香蒼朮。

補中益気湯から 當歸 白朮を除いて 木香 蒼朮を加えたら

 

名調中益気湯。 東垣

調中益気湯という 東垣の処方

 

 

治脾胃不調。胸満肢倦。

脾臓と胃腸が不調で胸に膨満感手足がだるく

 

食少短氣。口不知味。心和則舌知味

食欲がなく フーフー言うし 口が味がわからない

 

及食入反出

及び食べたら吐き出す

 

本方加白芍五味子。

補中益気湯に白芍薬 五味子を加えたら

 

亦名調中益気湯 東垣

名前も同じく 調中益気湯という 東垣の処方

 

治氣虚多汗餘治同前

気が虚で汗が多く 後は前の効能と同じ

 

 

※補中益気湯純用甘温。

※補中益気湯は純粋に甘温を用いている

 

所謂勞者温之。損者温之。

過労は暖めるし 損ねた者も温める

 

此加白芍五味之酸。以収耗散之氣。

これは白芍薬と五味子の酸味で耗散の気を収める

 

有發有収。

発散あり 収縮ありで 

 

此東垣別開一路。

これは東垣の一つの路を開いた処方也

 

以廣補中之妙者乎

もって 補中益気湯の妙(すばらしさ)を広くしている 

 

 

本方加蒼朮倍分。

補中益気湯に蒼朮を倍加え 

 

半夏黄芩各三分。

半夏と黄芩を各0.3銭目1.125gづつ加えたら 

 

参朮益胃湯。東垣

参朮益胃湯という 東垣の処方

 

 

治内傷勞倦。

内傷でけだるく 

 

燥熱短氣。

乾燥して熱がありフーフー言って 

 

口渇無味。

口が渇き 味が解らない

 

大便溏黄

大便が下痢みたいな症状に使う

 

 

本方去白朮。

補中益気湯から白朮を除き

 

加草寇神麯半夏黄柏。

草寇 神麯 半夏 黄柏を加えたら 

 

名升陽順気湯 東垣

名前を升陽順気湯という 東垣の処方

 

治飲食勞倦所傷。

飲食過労で倦怠それによって体が傷つけられて

 

満悶短氣、

膨満感がありフーフー言って

 

不思食。不知味。時悪寒

食欲がない 味が解らない 時に悪寒がする

 

 

呉鶴皋曰。

※呉鶴皋(ごかくこう)曰く

 

升柴 辛甘升其淸。

柴胡 升麻は辛甘で甘の清を昇らせ

 

淸升則ち陽氣純矣。

清が升るれば則ち陽気はスムースになる

 

蘗皮苦寒降其の濁。

黄柏と陳皮は苦寒でその濁を降ろす

 

 

濁降則陰氣純矣。

濁が降りれば 則ち 陰気はスムースになる

 

参耆甘草當歸補其虚

人参 黄耆 甘草 当帰はその虚を補う

 

 

虚補則正氣順矣。

虚を補えば 則ち正気はスムースになる

 

半夏陳皮利其隔。

半夏 陳皮はその隔 

 

隔利則痰氣順矣

横隔膜に有利に働いて痰の気をスムースにする

 

豆蔲神麯消其食

豆蔲と神麯は食べた物を良く消化する

 

食消則穀氣順矣。

消化がスムースに行けば 穀物の気はスムースになる

 

東垣曰

東垣曰く 

 

升麻柴胡。味薄性陽

升麻と柴胡は味が薄く 性格は陽だから

 

引脾胃淸気行于陽道

脾臓と胃腸の清気を引いて陽の道に行かせる事ができる

 

 

本方加炒芩神麯。

補中益気湯に炒めた黄芩 神麯を加えたら

 

 

益胃升陽湯 東垣

益胃升陽湯という 東垣の処方

 

治婦人經水不調。

婦人が生理が不調で 

 

或脱血後食少水瀉

或いは 出血 大量出血を脱血というを治す

あと 食欲が少なくて 下痢をするのを治す

 

東垣曰 

※東垣曰く

 

脱血益氣。古聖之法也。

脱血で気を増すのは いにしえの聖人の方法なり

 

故先補胃氣以助生發之氣

故に先に胃の気を補って以て 生発の気を助ける

 

本方加黄蘗生地。

補中益気湯に黄柏 生地黄 を加えたら

 

名補中益気加黄蘗生地湯

補中益気加黄蘗生地湯という

 

治陰火乗陽發熱晝甚。

陰の火が陽に乗じて昼に甚だしく発熱する

 

自汗短氣。口渇無味

冷や汗 フーフーいう 口が渇き味が解らない

 

 

本方加白芍、細辛、川芎、蔓荊、

補中益気湯にに白芍薬 細辛 川芎 蔓荊子を加えたら

 

順気和中湯

順気和中湯という

 

治清陽不升。頭痛悪風。

清陽が上らない為 頭痛 風が恐い 

 

脈弦微細。

脈が弦で 微かに細い

 

 

本方加羌活、防風、細辛、川芎、

補中益気湯にに羌活 防風 細辛 川芎を加えたら

 

名調営養衛湯 節庵

調営養衛湯という 陶節庵の処方

 

治勞力傷寒。

過労で傷寒した

 

體熱。悪寒。微渇。汗出。身痛。脈浮無力

その為に 体が痛く熱があり 悪寒する

汗が出て (冷や汗の場合でもよい補中益気湯だから)

体が痛く  脈が浮いて 脈に力がない

 

 

補中益気湯:醫方集解北京語の古文体翻訳 

終わり

 

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