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補気薬 薬屋の甘草  甘草の副作用  本草綱目 北京語の古文体翻訳です。

 甘草Glycyrrhiza uralensis Fischer

昔 ある村落に診脈と治療に優れた

年よりの医者が居たが、

その村には彼の他には医者がいなかったので、

村の患者は皆、彼の診察を受けた。

また 

近隣の村にも医者が居なかったので、

患者が出れば診察を受けにくるか、

そうでなければ往診を請うのであった。

そのうちに 彼の名声が広く知れ渡って、

遠い所から往診を願う事もたまにあった。

 

ある日、他の村から数名の患者が往診を願い出たので、

幾日かの間、留守をした。

それなのに、留守の間にも自分の村に患者が続出して、

医院に診察を受けに訪れた。

“今、他の村の往診に行ったので、すみません。”

“では、お医者様はいつ頃御帰りでしょうか?”

“さあ。一度往診に行くと幾日間も帰らないのです。”

患者達は指折り数えて医者の帰りを待ち焦がれた。

医者の奥様は一日に数回も戸を叩いて診察を請い願われるので、

次第に焦り始めた。

“私が薬を作って患者達にあげる事が出来たら良いのに・・・。

”婦人は溜息を付きながら臺(台所)に入った。

台所には炊き物の乾草が山程積み重なっていた。

“これが皆、薬草だったら”

とおもいながら何気無く乾草の枝を一本掴み揚げ、

口に入れて噛みしめたが、それには甘味があった。

 

“ヨゥーシ!これを細切りにして薬封じ袋に入れてやろう。

この乾草を煮炊いて食べても体に何の差支えはあるまい。

患者は薬を服用したとの安心感の心理的な

作用で病気が治るかも知れない。

 

婦人は乾草を細切りにして、

薬封じ袋に入れて訪ねて来た患者達に与えた。

“これは 医者が往診に出掛ける前に残して置いた薬です。

大抵の病気は皆、治る筈です。

これを持って行って煮炊いて服用しなさい。”

そうすると、どうしたことか、

大部分の患者はその乾草を服用して病気が治った。

数日の後、

医者は村に帰って来た。

病気が治った患者達が薬代を持って訪ねて来た。

医者はお金を貰いながら訝(いぶか)しく思った。

“薬代だと?私は貴方達にこしらえてあげた覚えがないんだが・・・”

“お医者様の代わりに奥様から薬を貰ったのです。”

医者は首を傾けて訳が分からず、

“私の妻が患者を治療したと言うのか?

一体どんな薬を上げたんだろう!”

 

婦人は患者達が皆帰った後、

一部始終を話した。

医者はあまりに以外な事を聞いて目を大きく見張り、

“何だと?台所に積まれていた乾草を切ってやったと?

一体どんな草が病気を治したと言うのか?

 

大部分の患者は各々違った病気であろうに、

どうして全ての病気に効いたのか?

それは本当に解せない話だ。

”翌日、医者はその乾草を服用した人達に

それぞれ一人づつ会い、

彼等が患った症状を聞いた。

 

ある人は胃腸が悪かったし、

ある人は痰が多くて咳嗽が止まらなかったし、

ある人は喉が痛かったし、

また腫瘍があった人、

胎毒があった幼児等々であった。

 過半数が感染症患者であったが、

皆、全快したのだった。

それから医者は、

この乾草を各種の疾病を治療するのに使ったが、

この薬草は脾臓と胃腸を補うだけでなく、

血圧を下げ、毒を除去し、他の薬剤と一緒に煮炊けば、

相乗作用を起こして薬の効力を促進させると言う事を知った。

 

その後、この薬草は甘味があるので甘草と呼ばれた。

薬屋ではいろいろな処方にしばしば使われ、

他の薬剤と混ぜて使う場合、

お互いに調和する効力があるので、

‘薬屋の甘草’という言葉が出回るようになった。

漢方というのは薬の処方と言う意味である。

甘草は、味が甘く、

成分はグリシリジン(Glycyrrhizin)、

リクイリチン(Liquiritin)、葡萄糖、

アスパラギン(Asparagin)等が含有されており、

心臓、肺臓、脾臓、胃に薬効が及び、

全ての薬の毒性を解いてくれ、

咽喉痛を無くし、正気を全うし、

痰を除去し、鎮咳作用があり、

慢性咳嗽、腹痛、便が水っぽく出る時、

また、腫瘍を解かし、

痛症を緩和してくれる。

特に赤ん坊が胎毒で熱が有る時、

甘草を煮炊いた水を飲ませれば効果がある。

甘草は副腎皮ホルモンを正常的に分泌させ 

炎症を無くし、潰瘍を治療し、皮膚炎にも良い効果があり、

 特に副腎皮質機能障害で見られる

皮膚及び口腔粘膜の青銅色着色、

それから進行性貧血、痢疾、

及び消化不良を起こす 

アディソン氏病(Addison’s Disease)に効果が顕著である。

 

著者

 

 農學博士 全炳台

(韓)建國大學校 食品生命科學부 敎授

(日)東北大學大學院 博士取得

 

Mieko Kimura

Kimura 漢方藥局

   

物語の本草綱目 を共同出版致します。

出版時は公表致します

この本の注文はミエコへご注文下さい

092 -441-  7007 です。

 

 

※木室ミヱ子

甘草はネットで公開されているような 

副作用は起こしません。

処方違いをすれば なんでも 副作用はでます。

甘草で副作用をだしてしまった方

 原因は 漢方の勉強不足ですよ。

 

【ネットで公開されている 甘草の副作用】

一時に多量に用いることにより、低カリウム血症や血圧上昇、

浮腫(偽性アルドステロン症などの副作用があるとされています。
血圧を上昇させるホルモン(アルドステロン)が増加していないにも関わらず、

高血圧、むくみ、カリウム喪失などの症状があらわれる。
偽アルドステロン症は医薬品によってひきおこされる場合があります。

 

主に甘草やその主成分であるグリチルリチンを含む漢方薬、

かぜ薬、胃腸薬、肝臓の病気の医薬品でみられ、

また市販の医薬品でもみられることがあるので、

何らかの医薬品を服用していて、次のような症状が見られた場合には、

放置せずに医師・薬剤師に連絡してください。

 

手足のだるさ、しびれ、突っ張り感、こわばりがみられ、

これらに加えて力が抜ける、こむら返り、筋肉痛があらわれて段々きつくなる。

 

木室ミヱ子の漢方薬で

浮腫む(偽性アルドステロン症)や低カリウム血症、血圧上昇になられたお客様はお1人もおられません。

症状と処方がぴったり合えば副作用は起きないからです。

 

漢方薬の甘草にはグリチルリチン以外の未だ解明されていない成分が沢山あります。
漢方薬で甘草を使用する際、甘草全体を使用するのであり、甘草のグリチルリチンのみを抽出して使用する事はありません。

 

甘草は胃腸・脾臓にとっては胃腸を元氣にするには欠かすことのできない製剤です。
漢方薬には、『君』、『臣』、『補佐』があり、効能効果の大きさ、分量等で主薬や補佐が決まります。
甘草は殆どが補佐役として少量、殆どの漢方薬の処方に含有されています。

甘草が使えないとなりますと、漢方薬の現場では使える漢方薬の処方は消えてしまいます。 

 

 

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