★醫方集解 (考選部規定中醫師考試必讀)
瘍之劑
朱丹溪曰:癰疽皆因陰陽相滯而生。
蓋氣、陽也,血、陰也,血行脈中,氣行脈
外,相並周流﹔寒與濕搏之,
則凝滯而行遲為不及﹔熱與火搏之,
則沸騰而行速為太過。
氣得邪而鬱,津液稠粘,為痰為飲,積久滲入脈中,血為之濁,
此陰滯於陽也﹔血得邪而鬱,隧道阻滯,
或溢或結,積久滲出脈外,氣為之亂,此陽滯於陰也﹔百病皆由於此,不止癰疽而已也﹔
《內經》曰:
營氣不從,逆於肉理,乃生癰腫。
又曰:諸痛癢瘡,皆屬心火。
外科方證,至為繁多,茲取可通用
者,量錄數方,以備緩急﹔其餘各證,各有專方,不能多錄。
若夫瀉熱解毒,活血托裏之劑,多散
見於諸門,惟在用者之圓神而已
癰瘍之剤 (腫れもの カサよう )
朱丹溪曰く
癰(り)や疽(ソ かさ)は
皆 陰 陽の相滞りで生じる
蓋(つまり)気は陽で 血は陰である
血は脈の中を行き
気は脈の外を行く
行き来して 周流(回りまわっている)
熱と火が搏(戦う)と沸騰して行くのが
速すぎて 非常に過ぎちゃう
太(甚だと言う意味)
気が邪を得ると鬱になる。
そうすると津液が粘って痰や飲となる。
それが 久しく積もって
脈の中に滲入(しみる にじむ)すると
血が濁となる。
此れは陰が陽に滞っている。
血は邪を得て鬱積すると
遂(トンネル)の道が阻害されて滞る。
或いは滞ったり或いは鬱結する。
長らく 積もると 脈の外に滲出して
気がこの為に乱れてくる。
此れは 陽が陰に滞っているなり
百病は皆 此れによってでてくる
此れは 癰や(り 腫れもの)疽(ソ かさ)
などの出来物だけにとどまらず
何の病気でも同じ この様に出て来る。
内経曰く
栄気が従わないと 肉の理(道理)に逆する
依って 癰や腫(はれもの)が出て来る
又 曰く
瘡(ソウ)は腫れて膿が出てくる者
諸んな痛みや 腫れは皆 心臓の火に属する
外科の処方や證は非常に多い(繁多)
此処に通用すべき者をとって
量(はかって)いくつかの 処方を此処に
記録する。
以って 援急(エンキュウ 急ぐ時)
に備える。
その餘(他)の各症状は専門の処方が有るから
此処には 沢山記録する事は出来ない。
若し 夫(それ)の熱を瀉(しゃ はく)
とか 毒を解くとかいう
血を活かすとか 托(たくり 中から出す)
処方でしたら 多くは前の諸門に多く
散らばって見られるから
惟(これを)用いる者のどれだけ円熟して
精神が通っているかそれのみ
どれだけ活用できるかにある。
理気之剤 理血之剤 祛風之剤
祛寒之剤 清暑之剤 利湿之剤
潤燥の剤 瀉火之剤 除痰之剤
消導之剤 收濇之剤 殺蟲之剤
明目之剤
他に經産之剤 救急良方等が有ります。
漢方薬 癌に効く製剤
鬱結を散じる 排膿する
色々な經絡の血の凝固や気の集まりや
12經絡の出来物の
瘡(ソウ)薬の中ではなくてはならないもの
肺臓の火や熱を取り排膿する
諸んな諸薬をのせて上に行かせる
瘡(ソウ)の邪を除く
腫瘍を潰して散じる(速攻性)
婦人の乳房に邪が入っている
乳房に出来物が出来た時に使用する。
瘡(ソウ)は腫れて膿が出てくる者
瘡を治す聖薬である
皮と毛を守り元気にして血を活かし造血
毒の気を外に出す事が出来る
散じて腫れや痛みを消す
昆布;鹹(塩からい)
硬い瘡を溶かす事が出来る
痰を散じて硬いのを潰す
硬い出来物はよろしく用いるべき
;血の中の気の滞りを破る
三稜と莪蒁は瘡が硬くて甚だしい者は此れを用いる硬くない者には用いない
背中痛 腰痛 首肩痛 頭痛
体の丈夫の風邪を散じて硬くて痛い症状を取り除く
大辛熱でもって中(胃腸)を温める
寒による出来物を治す
唾が多い者は胃が冷えている
病の人が嘔吐したり 涎を吐いたりする人は胃が冷えている
並びに排膿して腫れを消す
当帰 生地黄 熟地黄
この3つの薬は
血(陰)を和して 血を活かす 血を涼しくして血を産む
熱の痛みなら 涼しくすればよい
寒の・・・・ 温めれば良い
風の・・・・ 風を除けば良い
湿の・・・・ 湿を除けば良い
燥の・・・・ 潤えばよい
塞いでの・・ 通させればよい
虚の・・・・補えばよい
實の・・・・瀉せばよい
膿が鬱結して閉じているなら
その膿を開けばよい
悪い肉が敗潰(潰れている)なら
それを出せばいい
陰 陽が不和なら調節すればいい
經絡が閉ざされているなら 利すればよい
だから 一つ一つの出来物の治し方は
固執してはいけない。
朱丹溪曰く
癰瘍や 疽が潰れた後は気と血を補い
脾臓と胃腸を強化する
此れは 實は非常に大事な事である
否(そうしないと)
数カ月か半年後に 虚の證が見られる
そうすると転じて他の病になる
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