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防風通聖散は大黄・芒硝が含有の風邪薬大便が出れば中止が基本です。

大黄は身近に皆さんが便秘薬としてご存じの漢方薬 

今回は大黄についてのお話しです。

本草綱目 北京語の古文体の翻訳文です。

著者

韓醫學博士 李豊遠

Donggukk-Royal University of America, LA

(米)Uuin University, Compton 博士取得

 

農學博士 全炳台

(韓)建國大學校 食品生命科學부 敎授

(日)東北大學大學院 博士取得

 

Mieko Kimuro

株)オータニ漢方藥局

物語の本草綱目

 

7.瀉火攻下薬

25.五黄(ごおう)先生の罪(大黄)

(Rheumpalmatum)

薬材の中に大黄(だいおう)というものがある。

昔は黄根(おうこん)と呼ばれたが、その黄根を大黄と呼ぶ様になった逸話がある。

昔、姓が黄という医者がいた。

彼の家系は代を受け継いで薬草の採集をしていたが、

それも主として黄連(おうれん)黄耆、黄精(おうせい)黄芩(おうごん)黄根

の五種の採集をしていた。

処が黄医者の代に至っては、この五つの薬材を使って治療したので、

人々は彼を五黄(ごおう)先生と呼んだ。

毎年、薬草が生育する陰暦の三月頃から、五黄先生は山に登り薬草を採集した。

山の麓(ふもと)には小さな部落があったが、

五黄先生は毎年薬草の採集期間には、その部落の馬駿という

名前の農夫の家に泊まり、秋になると家に帰った。

馬駿は奥様と子供の三人で住んでいた。

五黄先生と馬駿の家族とは非常に仲が良い間柄だった。

ある年の春、五黄先生はいつも通り馬駿の家まで行ったが、彼の家が見えなかった。

「馬駿の家は火事で焼かれてなくなり、哀れにも奥様は焼け死に、

馬駿は子供を連れて山の中にある洞窟へ行きました。」

と部落の人が彼に教えてくれた。

五黄先生は酷く沈重な思いで彼等父子を探すため洞窟に向かった。

馬駿は彼を見るやいなや、うつ伏して号泣した。

「全ての物は火に焼かれてしまった。

しかし、これからもう一度勇気を出して、新しい気持ちで生活を始めるべきだと思う。

私と一緒に薬草の採集をして生活を立て直したらどうだろう。」

馬駿は五黄先生の励ましを聞いて頷き、過ぎ去った悪夢にも似た事を忘れようと心に決めた。

その日から、

馬駿親子は五黄先生に従って、この山、あの山を巡り歩きながら薬草の採集をした。

わずか半年も経たないうちに、馬駿は五黄(黄連、黄耆、黄精、黄芩、黄根)の

採集法をすっかり理解する様になった。

しかし、五黄先生は彼に五黄を以(も)って病気を治療する方法は教えてくれなかった。

ある日馬駿は、

「先生、薬草の採集法は既に皆分かる様になりました。

これから私に病気を治療する方法を教えて下さい。」

「君はせっかちだな、医者になるにはもう少し待たねばならない。」

五黄先生は微笑みながら答えた。

馬駿は心の中に不満を持つようになったが、顔には表さなかった。

それからは、五黄先生が治療する時に、どんな薬材を使用するのかをこっそり盗み見した。

そうして幾月かの歳月が流れるにつれて、馬駿は少ない知識を持つようになり

五黄先生の目を盗んで患者を診療した。

何人かの患者は自分の処方で病気が治ったので 彼は得意になった。

ある日の事、五黄先生が留守中に、ある痩せた 虚弱な妊産婦が診察を受けに来た。

「どこが悪いんですか?」

「下痢をしています。」

妊婦は元気のない声で答えた。

下痢には当然、黄連を使うべきなのに、馬駿は間違って黄根を使った。

黄根は熱を下げる作用をするのである。

患者は家に帰って二袋の薬を飲んで、しばらく経つと下痢はますます激しくなり

、二日後にはとうとう死んでしまった。

死んだ患者の家族が役所に訴えた。

尋問の結果、馬駿が処方した薬を飲んで死亡した事実が明らかになり、

馬駿は強制連行された。

五黄先生はその消息を聞いて、急いで役所に出頭し、判官の前にひざまずいた。

「裁判官様!私が罪人です。私を罰して下さい。」

裁判官様は五黄先生を見て、

「おや!!これは五黄先生じゃありませんか?

先生がどうして罪人だとおっしゃるんですか?

一部始終を話して下さい。」

「馬駿は私の弟子です。

私がまともに教えなかった為に人を殺す事になったので、私が罪人です。」

その時、馬駿は先生の言葉をさえぎって話した。

「裁判官様!私が五黄先生の処方をこっそり盗み、使いました。

五黄先生には何の罪も有りません。」

裁判官は、五黄先生と馬駿との関係を尋ねて、

二人の長い間の親しい間柄を知る様になり、

お互いに罪を自分が被(かぶ)ろうとする心遣いに感銘を受けた。

また、五黄先生の名声も充分に聞いていたので、馬駿の罪を厳しく問わず、罪を軽減した。

「馬駿は死んだ人の家族に賠償金を支払うべし。」

判官はこの様に判決を下し、二人を釈放した。

馬駿は自らの行いを悔い改め、五黄先生の前にひざまづいた。

「私が先生のお話しを聞かなかった為に今度の様な事が起こりました。

これからは先生の教え通りにする事を決心しました。」

「医術を学ぶ事に決して早急(そうきゅう)さがあってはいけない。

万が一にも薬を誤って使えば、今度の様に人の生命を奪う事にもなる。」

それからは、馬駿は黙々と薬草を採集する事だけに専念した。

性格も全く変わり、あらゆる物事に用心深く、真剣な態度になったのを見て、

五黄先生は彼に医術を教えた。

薬を誤って使って貴重な命を失った教訓をいつまでも忘れず心に銘じるように、

五黄先生は五つの薬草の中の一つである黄根を、大黄と名前を変えた。

薬材を区別する時に混同を起こさず、

後日迄、同じ過ちを繰り返さないよう警戒心を与える為、

名前を大黄と変えたのである。

大黄は、便秘に使用し、また、出血の時、閉経、於血(おけつ)で腫瘍が有る時に治療する。

葡萄状球菌(staphylococcusaureus)、炭疽杆菌(たんそかんきん)

(anthraxbacillus)、枯草杆菌(haybacillus)、溶血性連鎖球菌(hemolyticstreptococcus)

を抑制し、黒色腫(melanoma)、乳腺癌、腹水癌を抑制する抗癌作用があり、

気管支の痙攣(けいれん)をなくし、健胃作用もある。

膵臓液(すいぞうえき)分泌を促進させ、

排尿を助ける。又、老化防止にもなる良い薬草である。  

終わり

 

※木室ミヱコ

大黄は便秘薬です。

特に 大黄と芒硝(硫酸ナトリウム)は便秘の主役と言われています

今 脂肪を燃やす やせ薬として

防風通聖散を各メーカーが 各々商品名で販売しています。

防風通聖散は

表裏(ひょうり)の風邪薬です。

風邪薬は 発表剤 攻裏(こうり)の剤

表裏(ひょうり)の剤 和解剤(わかいざい)と別れます。

邪の症状が進んでいくほどに発表剤から→ 

攻裏(こうり)の剤 → 表裏(ひょうり)の剤→ 和解剤(わかいざい)

と進んでいくのです

防風通聖散はやせ薬として決して用いてはならない薬ですし

長期連用する漢方薬ではありません。

大黄 芒硝(硫酸ナトリウム)が残便感 便秘を治療して熱や湿を体外に排出します。

防風通聖散は大便が出れば 中止しなければなりません。

それ以上の服用は下痢となります。

下痢の状態で大黄を使用しますと 死につながります。

防風通聖散を長期連用(5日以上)しても 

下痢にならない商品は 漢方製剤が薄いと言う事が言えます。

毒にも薬にもならない程に漢方成分を薄くしているのでしょうか?

防風通聖散は便秘体質の人でさえ 風邪時に1包み服用しますと 

1包みで大便が出るほどの薬です。

 

 ★防風通聖散(ぼうふうつうせいさん)はメタボリック症候群に使用する薬ではありません。

★お腹の脂肪の多い方が使用する薬ではありません。

防風通聖散は表裏(ひょうり)の剤の風邪薬です。

表と裏が共に實(じつ)の風邪です。

一切の傷風(しょうふう)、傷寒(しょうかん)、夏の暑さや湿気で水分代謝が悪い

飢えすぎたり、食べ過ぎたり重労働したり、

内的要因外的要因の様々の原因の邪(じゃ)で体が傷つけられた。

表裏、「三焦=さんしょう( 上焦、中焦、下焦)」が皆、熱という事は

心臓、肺臓、脾臓、胃腸、肝臓、腎臓、大腸、小腸、膀胱、胆嚢が熱という事です.

よって下記の症状が発生します。

悪寒したり高熱、めまい、目が赤く腫れたり、耳鳴りしたり、

鼻づまり、口も苦く、舌が乾燥する、咽喉が痛く、唾がねばり、

咳、便秘、尿が出にくい、急な発疹、皮膚の腫れ、精神の発狂、斑点が出たり、

人間が狂った状態だとか体全体が熱で犯され、非常にきつい症状の風邪時に使用する漢方薬です。

大便が出れば、

熱は治まり上記の症状は激減する

大変素晴らしい風邪薬です。

熱が下がり症状が改善後は、服用をただちに中止します。

この漢方薬は決して、長期に連用する薬では有りません。

 

防風通聖散の成分

防風、荊芥、連翹、麻黄、薄荷、川芎、当帰、芍薬、白朮、山梔子、

大黄、芒硝、黄芩、石膏、桔梗、甘草、滑石、       

生姜と葱を加えて煎じる

防風(ぼうふう)、荊芥(けいかい)、

麻黄(まおう)、薄荷(はっか)、は発汗させて熱を下げます。

 

大黄(だいおう)、芒硝(ぼうしょう)、は大便を出して熱を体外に出します。

 

山梔子(さんしし)、滑石(こっせき)は火を下げて利尿します。

また山梔子は肝臓の熱を消します。

 

石膏(せっこう)、桔梗(ききょう)は肺の熱を下げて胃腸の熱を出します。

 

川芎;(せんきゅう)、当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)は

血を平和にして肝臓を補います。

 

連翹(れんぎょう)は集まりすぎている気と滞っている血を散じます。

 

甘草(かんぞう)はお腹を調和します。

 

白朮(びゃくじゅつ)は脾臓を健康にして湿気を乾燥させます。

 

防風、荊芥、麻黄、薄荷、は発汗させて熱を下げます

が必要以上に服用いたしますと、発汗しすぎて、体を冷やしすぎ、乾燥させます。

 

夏風邪をひき風邪薬を連用しすぎて、咳が治らずに喘息にまで進むのはこのような原因です。

 

風邪薬の発汗剤(消炎解熱鎮痛剤)で

肺臓を冷やしすぎと乾燥しすぎで咳から喘息へと進行するのです。

 

連翹、黄芩(おうごん)、石膏、滑石、山梔子、桔梗は体を冷やします。

 

大黄、芒硝は排便させて、熱を下げます。

 

体を養う成分は当帰(とうき)、芍薬、白朮のみです。

 

防風通聖散は大便が出ますと体全体の熱が体外に排出され、

上記の酷い熱の症状が神業(かみわざ)のごとくに改善される漢方薬です。

 

従って排便後、

または服用5日目ぐらいで症状は改善されますので

改善後はただちに服用を

中止すべき漢方薬です。

 

それ以上に服用を続けますと、体内のエネルギーを

奪いすぎて冷え症、消化不良、下痢、食欲不振、腹痛、倦怠感、精力減退、

暗記力低下、記憶力低下で自信喪失となり仕事に対する意欲も低下します。

 

漢方に知識の無い人が漢方薬を扱う事がどれだけの重罪なのか 考えて 頂きたい。

日本の薬事法では 医師の資格と薬剤師の資格が有れば 

漢方薬の知識がなくても 管理 指導 扱えると資格を与えています。

西洋医学は学びました。

しかし 東洋医学は学んでいない 

それでも患者さんに漢方薬を処方する日本 

知識の無い人が漢方薬を扱う事の恐ろしささえ分からない。

台湾 韓国は 西洋医学と東洋医学は別々 大学も違うのです。

 

特に病院は薬局と違い 重病な方が行かれます。

漢方薬を重病な方に少しでも処方間違いしますと 副作用が直ぐに出ます。

そうです

下痢の重症な方に大黄の入っている製剤を使用すれば 

死亡するのは当然な事なのです。

今の日本は 漢方薬に知識の無い方が 病院で患者さんに処方をし

そのために副作用を出す。

しかし 知識が無いために 処方間違いで副作用をだしているにも関わらず

漢方薬には副作用があると 甘草や黄芩のせいにしてを悪者扱いする。

知識の無い事を棚に上げ 漢方薬には副作用があると 漢方薬のせいにする日本 

この様な状態が続くのでしょうか?

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