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本草綱目 北京語の古文体翻訳しました。 白芷
 

 

漢方薬を勉強される方の為に翻訳しました。

漢方薬は一つ一つの

単味の生薬の効能効果を掴む事で

処方を正しく使いこなす事が出来ます

症状だけで漢方薬を選び患者さんに

処方すると言う事は

副作用を起こす事になります。

その漢方薬が

冷やす性格? 温める性格? 乾燥させる性格? 

潤わせる性格? 風を除く性格? 暑を除く性格 ?

風 寒 暑 湿 燥 火 が病気の由来による場合

薬の性格を掴んで処方する事が大事です。

 どのような性格の処方なのか掴む事で 

正しく重病人の方が生きがえる程の

効能効果を発揮します。

それができなければ 

重病人に処方した場合

死に至らしめてしまいます。

将来は 本として出版するつもりです

今は 

漢方薬を学んでいる方々の爲に

お役に立てる事を願って本文を記載致します。

 

翻訳者

著者

韓醫學博士 李豊遠

Donggukk-Royal University of America, LA

(米)Uuin University, Compton 博士取得

 

農學博士 全炳台

(韓)建國大學校 食品生命科學부 敎授

(日)東北大學大學院 博士取得

 

Mieko Kimuro

オータニ 漢方藥局


1.          辛温解表薬

5. 祖傳秘方(白芷)

白芷(びゃくし)

昔、ある村に、

30歳になる一人の秀才が住んでいた。

ある日、

にわかに頭が重く足に力が抜けた様な現象が現れた。

始めのうちは疲労に依って

起こるありふれた頭痛と思った。

秀才とは学びを終えた書生の事である。

彼は 大した事ではないと思っていたが、

時が経つに連れて段々症状が重くなった。

 

そして 顔色も悪くなった。

脇には冷や汗が流れ、後頭部も痛み、

激しい時には耐えられない程 

苦しい羽目になった。

そこで 

数多くの医者の諸々な薬を呑んでみたが、

なんの効果も得られなかった。

友人から湖南省(こなんしょう)の

巫山(ふざん)付近に頭痛を治す事で

名高い医者が居る事を聞いた。

家族達と相談した末、

秀才は病気を治す為に 

巫山迄 行く事にした。

幾日間も馬車に乗り、

苦しみながら医者の家に辿り着くや否や

秀才は倒れてしまった。

頭は割れんばかりに痛み、

顔色は土色に変わっていた。

‟お医者様を早速お願いします。“

医者は表門まで駆け出て、

倒れた秀才を抱き起した。

‟どの様な経緯でこうなりましたか?“

医者は病気の症状を聞いた後、

彼を治療しながら彼に言い聞かせた。

 “この病気は薬で治療するのですが、

その薬については一切聞かないで下さい。

また、

病気がすっかり治る迄は此処に留まるべきです。

この規則は必ず忘れないで下さい。“

“頭の痛みさえ治して下されば結構です。”

秀才はその日から医者の家に

留まりながら治療を受けた。

医者は薬箱から指程の丸い葉を取り出した。

“この葉と荊芥を煮つめた薬を飲み、

また、この丸薬を服用しなさい。”

秀才が丸薬を貰い口中に入れて

噛むと香りが漂い、味は甘く呑みやすかった。

翌日の昼過ぎには、

秀才の病気は少しずつ良くなった。

“ほら、他の医者達から貰った薬は

どれも何の効き目も無かったのに、

今度は一粒の丸薬を飲んだだけで

 此れ程 

効き目が現れるとは、全く信じられないな。

‟こういう効果が有ろうとは想像もしなかった。

 身体が昨日に比べて驚く程 

変わってゆく自身を眺めながら、

一体この薬草は何だか知りたくなった。

そこで秀才は、

痛い頭が まだ すっかり治らない、

と言いながら、続けて医者の家に留まり、

機を見て薬の秘密を探り出そうとした。

医者は秀才に、家に残って 

身体の調整に気を付ける様に言いつけて、

自分の弟子と家族らを連れて薬草の採集に出掛けた。

一人残った秀才の食べ物を医者の奥様が準備していた。

医者の家はとても広く、

その中の一棟に薬剤だけを保管してあった。

その建物には大きな錠前が

掛けられていた。

秀才はこの広い家のあっちこっちを歩き回りながらも、

心の中ではひたすらに

薬草の秘密を知りたい一念だった。

彼は庭に出て、

一日中薬草を乾かす薬草の

乾燥壺を眺めていた。

そこには、白い根の太くて細い

薬草に乾いた葉がついており、

又、丸薬も有った。

薬草の葉は紫色で

小さな花があり根元は白色だった。

秀才が白い根を鼻に持って行き 

その匂いを嗅いでみると、正に その薬だった。 

彼は部屋に戻って、心の中でやった!と叫んだ。

昼飯を済ませて部屋の中で寝転がっているうちに

何時(いつ)の間にか 

秋の日は西の空に落ちていた。

やがて 医者と一緒に行った人達が帰って来た。

‟体の具合は如何ですか?“ 

‟今は身体がすっかり治った様です。”

医者は 秀才の答えを聞いて大きく笑った。

夕食を終えた後、 

秀才が部屋で本を読んでいると

普段 医者が診療する部屋から

薬を挽く音が聞こえた。

彼は密かに その部屋の近くに行き、

ドアの隙間から部屋を覗き見ると

医者とその弟子は一心になって薬を粉にして

 蜂蜜と混ぜていた。

その薬は

昼間に乾燥壺で見た白色の根の薬草で有った。

 翌朝 

秀才が目覚めると医者が枕元に立っていた。

‟貴方は既に この薬について知っていますね。

この丸薬は我が家門で代々伝わって来た秘法です。

頭が痛い時に使われており、

蜂蜜と混合して丸薬を作って

頭の痛みを止める効果が有ります。

貴方は 学校で修学した秀才です。 

未だに 

此の薬剤には名前が有りませんので、

此れから

 貴方が名前を作って下さいませんか。

‟お医者様 香白芷(こうびゃくし)と

名付けたら如何でしょうか?

匂いが香ばしくて薬草の色が白いのですから、

香白芷(こうびゃくし)が

適当ではないかと思われます。

 

その時から、

巫山の鎮痛薬である香白芷丸“

の効き目が広く全国各地に知られる様になった。

 

今日に至っては、香白芷と呼ぶ様になった。

白芷には”エンゼリドクシン(Angelitoxin)”

の成分があり、血管運動、神経中枢、

呼吸と迷走神経、脊椎を興奮させる事によって、

血圧上昇と呼吸運動の

興奮をもたらし、

頭痛と流行性感冒、産後頭痛、

眩暈、歯痛、顔面神経痛に効果が有る。

止血作用もあり血便と鼻血が

出る時にも有効である。

又、冠状動脈の血管拡張の効果もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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