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本草綱目北京語の古文体翻訳 辛夷

 

 

漢方薬を勉強される方の為に翻訳しました。

漢方薬は一つ一つの

単味の生薬の効能効果を掴む事で

処方を正しく使いこなす事が出来ます

症状だけで漢方薬を選び患者さんに

処方すると言う事は

副作用を起こす事になります。

その漢方薬が

冷やす性格? 温める性格? 乾燥させる性格? 

潤わせる性格? 風を除く性格? 暑を除く性格 ?

風 寒 暑 湿 燥 火 が病気の由来による場合

薬の性格を掴んで処方する事が大事です。

 どのような性格の処方なのか掴む事で 

正しく重病人の方が生きがえる程の

効能効果を発揮します。

それができなければ 

重病人に処方した場合

死に至らしめてしまいます。

将来は 本として出版するつもりです

今は 

漢方薬を学んでいる方々の爲に

お役に立てる事を願って本文を記載致します。

 

翻訳者

著者

韓醫學博士 李豊遠

Donggukk-Royal University of America, LA

(米)Uuin University, Compton 博士取得

 

農學博士 全炳台

(韓)建國大學校 食品生命科學부 敎授

(日)東北大學大學院 博士取得

 

Mieko Kimuro

オータニ 漢方藥局

 

1. 辛温解表薬

  1. 蠻夷(ばんい)の秘方 辛夷(しんい)

民国の時代、 一人の挙人(きょにん)が居た

挙人とは、明・清の時代、

郷試(きょうし)に合格した読書人で、

〝進士(しんし)″と ほぼ似た称号である。

辛亥年(かのといどし)のある日、

挙人は鼻の病に罹った。

その症状は、

鼻が詰まり、休みなしに鼻水が流れ、

その上、 

血まで流れ出し、匂いも嗅げなくなった。

彼は苦しみが高まり、

毎日の様に方々の医者達を探し歩いた。 

数多くの医者の薬を服用してみたが効力が無かった。

鼻からは絶えず 臭い匂いまで出るので、

彼の妻さえ近寄る事を憚(はばか)った。

この様に人に嫌われながら

生きている程、人生は何の意味も無いと迄考えた。

彼の親しい友人の一人が、彼を慰める為に言った。

‟おい、力を出せ! 世の中はとても広いのだ。

此処では 

治療が出来ないかもしれないが、

外の地方に行けば きっと良い医師が居る筈だ。

旅をしながら 今の苦しい思いも振り捨てて、

各地の変わった風物に接してみなさい“

‟うん、君の話に従う事にしよう。

いっその事、

余り心配をしないで気楽に考えるべきだと思う。“

 

遂に、

彼は家を出て各地を遊覧するようになった。

挙人は遊覧の傍ら各地の名医を探し回ったが、

なかなか出会えなかった。

そうしているうちに、

彼は東方の辺地の少数民族が

住んでいる村落に辿り着いた。

 彼はその部落の医者を訪ね、

診察してくれる様頼んだ。

その医者は望診 問診 聴診 舌診をした後、

挙人に薬を与えた。

挙人が薬袋を開けてみると、

自分の故郷に自生する“玉爛花(ぎょくらんか)”

の花の蕾(つぼみ)を乾かした物であった。

彼は医者の指示通り、それを煮て半月の間

服用した処、鼻の病は綺麗に治った。

挙人は病気を 完全に治癒して家に帰って来ては、

すぐに玉爛花の蕾を取り、乾かして、自分と似た

症状を持っている患者達に

分けてやり病気を治した。

 

処が、

彼は薬草の名前をその辺地の医者に

聞いておかなかったので、

自分で薬の名前を付ける事にした。

‟薬の名前を何と決めようか?“

彼が治療を受けた年が辛亥年だったので辛と決め、

その当時は

辺地の少数民族を未開人(野蛮人?)

として認識していたので辛夷(しんい)と名付け、

 今に至っている。

 辛夷花は木蓮花の事で、

その他に春を迎える花という意味の迎春花とも呼ぶ。

この花の蕾が筆の形に似ているので 

木筆花(もくひつか)とも言う。

この花の澄んだ香りは心臓と脾臓に染み込み、

精神を鎮めてくれる。

 

 

 

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