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本草綱目北京語古文体翻訳 牛黄

 

 

漢方薬を勉強される方の為に翻訳しました。

漢方薬は一つ一つの

単味の生薬の効能効果を掴む事で

処方を正しく使いこなす事が出来ます。

症状だけで漢方薬を選び患者さんに

処方すると言う事は

副作用を起こす事になります。

その漢方薬が

冷やす性格? 温める性格? 乾燥させる性格? 

潤わせる性格? 風を除く性格? 暑を除く性格 ?

 

風の邪 寒の邪 暑の邪 湿の邪 燥の邪 火の邪

 が病気の由来による場合

薬の性格を掴んで処方する事が大事です。

どのような性格の処方なのか掴む事で 

正しく重病人の方が生きがえる程の

効能効果を発揮します。

それができなければ 

重病人に処方した場合

死に至らしめてしまいます。

将来は 本として出版するつもりです。

今は 

漢方薬を学んでいる方々の爲に

お役に立てる事を願って本文を記載致します。

著者

韓醫學博士 李豊遠

Donggukk-Royal University of America, LA

(米)Uuin University, Compton 博士取得

 

農學博士 全炳台

(韓)建國大學校 食品生命科學부 敎授

(日)東北大學大學院 博士取得

 

Mieko Kimuro

株)オータニ 漢方藥局

 

5.清熱解毒薬

 

18.扁鵲(へんじゃく)と半身不随   (牛黃)

牛黃(BovisCalculus)

扁鵲(へんじゃく)は 紀元前5世紀の名医で、

本来の名前は秦越人(しんえつじん)であった。

彼の医術は 飛び抜けて多くの人々を疾病から救った。

特に脈診(みゃくしん)と鍼術(しんじゅつ)に優れていた。

彼の著書は殆んど消失したが、

「難經(なんぎょう)」が

彼の著書だと伝えられている。

 

ある日の事、

扁鵲(へんじゃく)は火で焼いた礞石(もうせき)を

食卓の上に置いて砕いていた。

隣に住む陽文(ようぶん)が中風にかかり

半身不随になったが、原因は痰(たん)の為だった。

扁鵲(へんじゃく)は彼の痰を除去する為に

清礞石(しんもうせき)を粉にしているのだった。

その時、

家の外でにわかに騒しい声が聞こえたので、

扁鵲は 窓を開けて外の気配を探(さぐ)った。

「何故こんなに騒がしいのかな。?」

陽文(ようぶん)の家には大きな黄色の牛がいたが、

近頃 段々痩せて力がなくなり、

畑を耕す事も出来なかった。

息子の陽寶(ようほう)は人を雇って牛を殺した。

さて、牛を殺して調べてみると、

牛の胆嚢に異物が入っているのを見つけた。

これを見た人々は 皆 驚き、

胆嚢の袋を持って来て扁鵲(へんじゃく)に見せた。

扁鵲(へんじゃく)は

その袋から幾つかの石を取り出した。

それを良く洗って、元の食卓に戻り、

座って礞石(もうせき)を押しのけて、

胆嚢から出た石を丹念に調べていた。

その時、

陽寶(ようほう)が急いで入って来て彼に言った。

「父が息を切らせながら身体に

痙攣(けいれん)を起こしています。」

扁鵲(へんじゃく)は胆嚢から出て来た

石から手を放し、急いで彼の家に行き、

患者を診察した後、陽寶(ようほう)に言いつけた。

「早く私の家に行って、

食卓の上にある石を持って来てくれ。」

陽寶(ようほう)が石を持って来ると、

早速、 彼に石を砕いて粉にせよと命じた。

粉にした石を5分程 陽文(ようぶん)に食べさせた。

暫くの後、陽文は痙攣が止まり、

息遣(いきづか)いが正常に戻った。

扁鵲(へんじゃく)が家に帰ってみると、

食卓の上に有る筈の胆嚢から

出た石が見当たらなかった。

「誰が食卓の上に有った石を片付けたのか。」

すると婦人が答えた。

「陽寶(ようほう)が持って行きました。

貴方の命令だと言っていました。」

扁鵲(へんじゃく)は暫く考えた後、

独り言を呟いた。

「それでは  今日 礞石(もうせき)の

代わりに この石で陽文(ようぶん)の病気を

治療した事になるんだな。

治療効果が早かったのを見ると、

この石が 痰を除去する効果があると言う事になるな。」

その後、

扁鵲(へんじゃく)は礞石(もうせき)の

代わりに 牛の胆嚢から出た石で病気を治療した。

患者を注意深く観察してみれば、

3日も過ぎると陽文(ようぶん)の

病気は段々良くなったし、

半身不随になっていた片方も

少しずつ動くようになった。

扁鵲(へんじゃく)が効能を発見した

牛の胆嚢から出た石は涼性(りょうせい)であり、

心臓と肝臓の熱を取り除いて清心させ、

開竅(竅を開く)させて、

解毒するという事実を知る事が出来た。

牛の胆嚢から出て来た結石は

牛黄(ごおう)である。

牛黄清心丸(ごおうせいしんがん)

という薬は多くの場合、

中風に使われているが、

これは牛黄を原料として作られるものである。

 

 

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