醫方集解翻訳

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防風通聖散 醫方集解北京語の古文体を翻訳しました。

 

 

※木室ミヱ子

漢方の業界は 漢方に知識や理解のない 

行政指導等々で大きな弊害が発生 

様々な制約があり薬事法で縛られ

本来の漢方を発揮できない状態に追い込まれています。

素晴らしい漢方薬を製造されてきた 

漢方メーカーまでがやむなく

廃業に追い込まれています。

色々な単味の素晴らしい漢方薬が

製造中止に追い込まれているのです。

 

 

一方で保険適用が採用され 

多くの医師が漢方薬を扱っていますが

症状漢方といい 

症状で漢方薬を選ぶ飛んでもない事が

堂々と疑問に思われることもなく

行われているのが日本の漢方の現状です。

このような行為こそが罰せられる行為なのです。

副作用が出るとか 効かないとかの原因がここにあります。

誰一人 防風通聖散がやせ薬として 服用されることに

意義を唱えない漢方薬業界。

この業界はいったい どうなっているのでしょうか?

実際は 正しく処方すれば

漢方薬には副作用はありません。

即効性です。

 

 

下記の文章をしっかり 読みこなし

漢方薬を取得したうえで 処方すべきなのです

漢方の現場で漢方薬を扱われている 

皆さまのお役にたてればと思い

翻訳文を記載しました。

 

「醫方集解 考選部規定中醫師考試必讀  

清・清安汪訒庵編著」第一書店印行
(いほうしゅうかい )を翻訳します。

 

 

防風通聖散

 

表裏の剤の風邪薬です。

 

便秘の際に主薬となる

大黄と芒硝が含有されており

大便がすっきり出た。 残便感も無くなれば

服用を則 中止しなければなりません

何故?

それ以上服用しますと

下痢軟便となり体を壊すからです。

 

記の文章を翻訳します

翻訳文は赤文字にしています

 

防風通聖散 

 

表裏倶實  

表と裏が実の場合に使う

 

治一切風寒暑湿。

一切の傷風(汗が出る風邪) 傷寒(汗が出ない風邪) 

夏の暑さだとか 湿けていると水分代謝が悪い

 

 

肌飽勞役。内外諸邪所傷。

飢えすぎたり 食べすぎたり 重労働したり

内外の病に傷つけられた

 

氣血怫鬱。

氣や血が鬱積して熱くなっている

 

表裏三焦倶實。

表裏三焦(全身)が皆 実である

 

懀寒壯熱。頭目昏運。

悪寒するし高熱 頭がぼやけて 目がかすんだり

 

目赤睛痛。口苦舌乾。

目が赤く腫れあがったり 

 

耳鳴鼻塞。

耳鳴りしたり 鼻が詰まる  口が苦く 口が渇く

 

咽喉不利。

咽喉がイガイガ感じが悪い 

 

唾涎稠黏。咳嗽上氣。

唾が粘る 咳嗽をするし

 

大便祕結。小便赤澀。

便秘して尿が赤い 

 

瘡傷。羊音 腫毒。

出来物ができる 腫れものの毒がある

 

折跌損傷。瘀血便血。

打撲傷のうっ血があったり 血便 

 

腸風痔漏。

腸風 おなかが鳴る 痔漏がある

 

手足瘛瘲。

手足がしびれたり 

 

驚狂譫妄。

精神の狂った状態 だとか 

 

丹班癮疹

体に斑点ができたり

そういう場合に内服する  

 

懀寒壯熱。邪在表也。

悪寒高熱は邪が表にある爲 

 

頭眩目赤。

頭が目眩したり目が赤くなるのは

 

風熱上攻也。

風の熱が上半身を攻めてきたため也

 

耳鳴口苦。邪在在少陽也。

耳鳴りがしたり 口が苦くなるのは

 

邪在在少陽也。

邪が少陽にある

 

便秘痔漏。

便秘や痔になるのは

 

熱結大腑也。

熱が大腸にうっ血しているから

 

小便赤澀。

尿が赤く渋るのは

 

熱畜膀胱也。

熱が膀胱に蓄積されているから

 

瘡傷癰腫。

湿疹やおできができるのは

 

氣血怫鬱也。

気や血が抑圧されてうっ血しているから

 

丹班癮疹。

斑点や蕁麻疹ができるのは 

 

風熱在胃也。

風の熱が胃に在るから

 

手足瘛瘲。

手足がしびれたり

 

驚狂譫妄。

発狂するのは

 

肝風胃火也。

肝臓の風邪と胃の火が原因也 

 

 

防風通聖散の処方

 

防風  荊芥 連翹  麻黄  薄荷  

川芎 當歸 白芍炒 白朮 山梔黒炒  

大黄蒸酒  芒硝  五銭

黄芩 石膏 桔梗一兩  

甘草二兩 滑石三兩

 

上記翻訳します

防風  荊芥 連翹  麻黄  薄荷  

川芎 當歸 白芍炒  白朮 山梔子(黒く炒める)  

大黄(酒で蒸す)  芒硝 五銭   各18.75g

 

黄芩 石膏 桔梗 一兩  各37.5g   

 

甘草  二兩 75g 

 

滑石  三兩 112.5g

 

加生薑葱白煎。

生薑と葱の白い部分を加えて煎じる

 

自利去硝黄。

下痢をするんでしたら 芒硝と麻黄は除く

 

 

自汗去麻黄。加桂枝。

若し汗が出るんでしたら麻黄は除いて桂枝を加える

 

涎嗽加薑製半夏。

若し涎(よだれ)咳嗽が多いんでしたら薑汁で炒めた半夏を加える

 

 

此足太陽陽明表裏血氣薬也。

これは足の太陽(膀胱)足の陽明(胃腸)

これは膀胱と胃腸 体の表と裏 

血と気の薬なり

 

防風荊芥薄荷麻黄。輕浮升散。

 防風 荊芥 薄荷 麻黄 

これは軽く浮くし升散する薬

 

 

解表散寒。使風熱從汗出而散之于上。

表を解いて寒を散じる

 

 

使風熱從汗出而散之于上。

これによって 風の熱を汗から出して上の方に散じる。

 

大黄芒硝破結通幽。

大黄 芒硝はうっ血しているのを散じ幽門に通じる

 

梔子滑石降火利水。

山梔子と滑石は火を下げて水を利尿する

 

使風熱從便出而泄之于下。

それによって 風熱を大便から下の方に出す

 

風淫于内。

風邪が中で病しているから

 

肺胃受邪。

肺臓と胃腸が邪を受けている

 

桔梗石膏淸肺瀉胃。

石膏は胃の熱をだし 桔梗は肺臓の熱を出す

桔梗と石膏は肺臓の熱を清めて胃の熱を出す

 

風之爲患。

風を患っているから 

 

肝木受之。

肝臓が此れを受けている

 

川芎歸芍。

川芎 当帰 芍薬は

 

和血補肝。

血を平和にして肝臓を補う

 

黄芩淸中上之火。

黄芩は中と上の火を清める

 

連翹散氣聚血凝

連翹は集まっている気と滞っている血を散じる

 

甘草緩峻而和中。

甘草は峻烈を緩やかにしてお腹を調和する

            

白朮健脾而燥濕。

白朮は脾臓を健康にして湿気を乾燥させる

 

 

上下分消。

上や下に分かれて各々の薬で火を消すし

 

表裏交治。

表と裏で交互に病気を治している

 

 

而能散瀉之中。猶寓温養之意。

この処方の中には散じて下剤したり

 

 

猶寓温養之意。

火を出したりする物の中にも尚且つ温めて

養う補薬 補う意思が宿っている

 

 

所以汗不傷表。下不傷裏也。

そういう関係で汗を出しても表を傷つけない

裏を傷つけない 酷い冷え性にもならないし体力も消耗しない。

下痢してもそんなに中を傷つけない  

 

 

※漢方薬の先生の言葉

しかし 現在みたいに肥満を治す爲に内服するものではない

大黄 芒硝 防風 荊芥 連翹 黄芩 石膏 滑石は体を冷やす

続けて内服すれば体力を消耗する 

 

 

本方再加人参補気。

防風通聖散に人参を加えて気を補い

 

熟地益血。

熟地黄を加えて血を益し

 

黄蘗黄連除熱

黄蘗と黄連を加えて熱を除き

 

羌活独活天麻細辛全蠍祛風。

羌活 獨活 天麻 細辛 全蠍を加えて風を除き 

 

蜜丸彈子大。

蜂蜜で弾子大の丸薬にして

 

毎服一丸。茶酒任下。

毎回1丸ずつ内服 茶や酒で適当に内服 

 

 

名袪風至寶丹。

名前を袪風至寶丹(キョフウシホウタン)。

という

 

喩嘉言曰。

喩嘉言曰く

 

此中風門中不易之専方也。

この処方は中風の中で変えられない

もっぱら専門の処方なり  

 

本方除大黄芒硝。

防風通聖散から大黄芒硝を除いたものを

 

雙解散。

名前を雙解散(ソウカイサン)という

 

 

麻黄防風荊芥薄荷川芎以解表。

麻黄 防風 荊芥 薄荷 川芎を以て表を解く

 

 

黄芩梔子連翹石膏滑石以解裏。

黄芩 山梔子 連翹 石膏 滑石を以て裏を解く

 

 

復有當歸芍薬以和血。

尚且つ 当帰 芍薬でもって血を和する

 

 

桔梗甘草白朮以調氣。

桔梗 甘草 白朮でもって 氣を和する

 

 

故曰雙解

故に血と気2つとして

雙解散(ソウカイサン)という

 

 

漢方の先生のお話

この処方 防風通聖散は応用範囲が広い

夏でなく 冬で便秘が無い場合は滑石はいらない

真冬なら石膏もいらない

夏は麻黄はいらない

下痢なら大黄 芒硝はいらない

自分で工夫すること

処方を見て患者の病気 症状 気候の変化で

薬を加えたり 除いたりすること

漢方の先生のお話 終わり

 

 

※木室ミヱ子

防風通聖散は表裏の風邪薬であり

やせ薬として服用するものではありません。

やせ薬として 服用することは

大きな副作用を発生させる事になります。

 

日本は1兩を3.75gとしていますが

醫方集解の医書の中では1兩は37.5gです。

日本は分量を10分の1で配合ですので

副作用は序々に発生しても 

年のせいとか過労だとかのせいにして

気づかない 体調を崩していくパターンです。

防風通聖散の成分配合を見れば

一目瞭然に分かる事です。

 

 

【ネット上での防風通聖散やせ薬としての効能】

漢方製剤 

防風通聖散はすいリパーゼ活性をin vitroで阻害し 

脂肪乳剤の経口投与の血しょうの

トリアシルグリセロールの上昇を抑制するとの

理由と記載しておりますが

 

防風通聖散には

防風  荊芥 連翹  麻黄  薄荷  

川芎 當歸 白芍炒 白朮 山梔黒炒  

大黄蒸酒  芒硝  五銭

黄芩 石膏 桔梗一兩  

甘草二兩 滑石三兩

の漢方製剤が配合されて力を発揮しています

 

一部の大黄や芒硝の成分のみを見て

やせ薬と効能効果をうたう事は

漢方薬の世界では 大きな 大きな大罪です。

一部の部分的な成分だけを抽出して考える西洋薬の世界

防風通聖散がやせ薬として 効能効果をうたう事は

漢方薬に深く知識を得ている人とは到底考えられない行為です

防風通聖散は 一つ一つの製剤が力が強く

誤って使用すれば 死に至らせるそういう薬剤です

 

 

 

「醫方集解 考選部規定中醫師考試必讀  

清・清安汪訒庵編著」第一書店印行

(いほうしゅうかい )の言葉を翻訳します。

赤文字が翻訳文です

 

外感之與内傷。寒病之與熱病。

外感と内傷  寒病と熱病は

 

氣虚之與血虚。如冰炭相反。

気が虚なのと 血が虚なのとこれは氷と炭の如く相反するものなり

外感と内傷も違うし 寒病と熱病も違う

 

治之若差。

治療するのにちょっとの間違いがあれば

 

則輕病必重。

則ち輕病は必ず 重症になるし

 

重病必死矣

重い 重症なら治療法を間違えれば 必ず死亡するでしょう

 

醫實曰。讀傷寒書 

醫實曰く傷寒の書を読んだのに

 

而不讀東垣書

東垣の書を読まなければ 

 

則内傷不明

則ち内傷が明らかでない

 

而殺人多矣

わからないから そうすると人殺しが多くなる

 

讀東垣書而不讀丹溪書

東垣の書を読んで 丹溪の書を読まなければ

 

則陰虚不明。

則ち 陰の虚がわからない

 

而殺人多矣。

そうすると人殺しが多くなる

 

 

※木室ミヱ子

1兩は37.5Gです。  

日本は1兩を3.75gとしています。

爲に漢方薬の分量が本来の醫方集解の分量の10分の1量なのです。

だから長く飲まないと効かない 量なのです。

醫方集解の漢方薬の分量は1分まであります。

漢方薬は2000年の昔からありますが

日本の1兩が3.75gで換算しますと

1分は0.0375Gとなります

2000年の昔 そのような秤りがあったのでしょうか?

昔の文献に1兩は3.75gと記載されていると言われますが

漢方薬はその文献が本当に正しいのか? 間違いなのか?

患者様の 症状と照らし合わせながら

掴んでいく作業が大変重要です。

1兩 3.75gの量では即効性は期待できません

漢方薬の分量は

1斤~1分まであります

1兩が3.75gとしますと

1分は0.0375gとなります

2000年物昔  0.0375G測れる 計りがあったのでしょうか?

 

※木室ミヱ子説明終わり

下記は 台湾;中華民国 

順天堂薬廠股有限公司 順天薬品の重量換算表です

重量換算表

1分= 0.375G

1銭(1分×10)=3.75G

1兩(1銭×10)=37.5

一斤(16兩)=600g  

台湾ではウーロン茶 一斤(16兩)=600gで販売されています。

 

 

ラジオの過去放送分はこちらから

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