NHK 人参養栄湯 症状漢方は副作用を発生させる原因です。

 

 

 

NHK 月曜日 924

午後730分から放送

「最新科学が解き明かした東洋医学の力」

 

その中で漢方薬は 10分程度 紹介されました。

人参養栄湯が 認知症に効果あり

六君子湯が寿命を延ばす。

性格を治す漢方薬もある。

と言う事を医師が言われていました。

医師の言う言葉は 重い 

患者さんは

魔法や暗示にかかるほどです。

其れだけに 発言には責任があります。

 

木室ミエコが危惧している事

この番組を見られた方々が

認知症の家族がおられる方々が

人参養栄湯を買いに 薬局に走る。

寿命を延ばしたい方が六君子を買いに 

薬局に走る

若しくは

医師に人参養栄湯や六君子湯を下さいと漢方薬を指名する。

メーカーも病院も薬局も

人参養栄湯と六君子の売り上げが伸びると喜ぶ

 

 

風邪薬の種類には

発表剤 攻裏の剤 

表裏の剤 和解の剤があり

風邪薬以外の漢方薬は

痴呆症を改善したり 

寿命が伸ばす事が出来ます。

 性格が温和にもなるのです。

 

漢方薬は原因を追究する事が 

大事です。

何故 認知症になったのか?

何故 寿命が短いのか?

症状で漢方薬を選ぶものではありません。

症状で漢方薬を選ぶ事を「症状漢方」と言います。

 

 

原因は何処から来ているのか?

風(ふう) 寒(かん) 暑(しょ) 湿(しつ) 燥(そう) 火(ひ) 

6つの外因が中のどれが原因なのか?

また 

血の虚(血の不足)? 

気の虚(気の不足)?

血と気両方の虚(血と気と両方の不足) ? 

何が原因なのかで  漢方薬を選びます。

病名で選ぶものでは ありません

病名で選ぶやり方が 副作用を発生 させるのです。

 

  • 人参養栄湯は理血の剤です。(造血させる漢方薬です)

 

  • 六君子湯は 除痰の剤 (痰を取り除く漢方薬です)

 

腎臓の弱い便秘体質の方

 大黄 センナ アロエ等でも なかなか

大便が出ないような方が 

六君子を服用しますと立ちどころに

救急車で運ばれるような便秘になる可能性があります。

気が旺盛になりすぎて不眠になります

 

何故?

腎臓の弱い方は便秘になりやすい体質です

気を与えるのでなく

血を与える 潤わせる事が必要です

 

腎臓の弱い方は胃腸が丈夫なため 気が旺盛です

気の旺盛な方に気を与えると

元氣になりすぎて 不眠になるのです。

六君子を必要としない体質です。

体質に合わない漢方薬を服用すると

副作用がでるのは当然です。

 

 

漢方薬には 

風邪薬 

(発表剤 攻裏の剤 表裏の剤 和解の剤)

補薬 理気の剤 理血の剤 祛風の剤

祛寒の剤 清暑の剤 利湿の剤 潤燥の剤

瀉火の剤 除痰の剤 消導の剤 

収濇(しゅうしょく とどこおり)の剤 殺蟲の剤 明目の剤

癰瘍の剤 經産の剤 救急良法 に分かれて剤が揃っています。

それぞれの中から 病状にあった 

漢方薬を見つけて行くのです

 以下は 醫方集解の北京語の古文体を翻訳した文章です

漢方薬を勉強している方の為に翻訳します。

直訳していますので 

非常に分かりやすいと思います。

 

人参養栄湯は 栄(血)を養う

脾臓と肺臓の気が虚で栄血(陰血)の不足を治す

驚きやすく 動悸がして 忘れやすく

寝汗を掻き 発熱する 食べるのが少ない

味が分からない 身体がだるくて 

肌が痩せ 色が枯れて気が短い 毛髪が 脱落し尿が赤い

 

※經曰く

脾臓と肺臓が虚だと上下が交わらないで膨張感がある

そうすると栄の血がそれを借りて血を生む事が出来なくなる

肺が虚な故に気が短い

脾臓が虚な故に食が少ない

心は脈を司る  脈は栄に属する

栄が虚だと血が少ない

則ち心は其の養う所を失う

故に動悸がして 驚きやすくなり 健忘になる

寝汗発熱をする

肺臓は皮膚と毛を司る

脾臓は肌と肉を司る

血が虚だと火が盛んになる

故に肌が痩せ 色が枯れる

毛髪が脱落する

又 発汗が多すぎて身体が振うし

脈がふらふらしている様な時にも使う

筋が振るえるような場合

 

人参養栄湯の処方

人参 白朮 黄耆(炙) 甘草(炙) 陳皮

桂心 当帰 各1銭目

熟地黄 五味子 茯苓 各0.7銭目

遠志 0.5銭目  白芍薬 1銭目半

薑と棗で煎じる

 

此れは手の小陰心臓

手の太陽 肺臓

足の太陰  脾臓 血と気の薬なり

熟地黄 当帰 芍薬は血を養う

人参 黄耆 茯苓 白朮 甘草 陳皮は補気の品也

血の不足だから その気を補う

陽が生まれれば 陰は成長する義なり

なおかつ 人参 黄耆 五味子は

肺を補う事が出来る

※肺は気の主だから 気が良くなれば

血は生まれる

甘草 陳皮 茯苓 白朮 は脾臓を健康にする

脾臓は血を統率する

当帰 芍薬で以て 肝臓を養う

肝臓は血を蔵する

熟地黄は腎臓に滋養を与える

腎臓は精力を蔵する事が出来る

精力と血は相生まれる事ができる

遠志(おんじ)は腎臓の気を通じて

上に達して心に達する事が出来る

桂心は緒薬を導いて営に入り 血を生む

五臓を盡ことごとく 養い お互い益を増す

故に諸んな 諸病を治す事ができる

その要は 則ち 養い 営に帰す

身体を栄える様にするのが源だ

 

古(いにしえ)の補血湯の処方は

黄耆は当帰の5倍が補血という

此れは明らかな證であらざるか。