不妊の原因~カラダの冷え~

「タイミング療法をしてもなかなか妊娠しない。」

「卵子や精子がうまく発育しない。」

「人口授精をしても不妊症が解消されない。」

と悩んでいる方は多いと思います。

 

不妊の原因はさまざまありますが、そのひとつに「カラダの冷え」が挙げられます。

冷え性が生殖機能を低下させ、不妊症の原因となるのです。

子宮筋腫や子宮内膜症、黄体機能不全などの着床障害による不妊症、

無月経や揮発月経などの排卵障害による不妊症なども、

その原因をたどると冷え性という問題に行きつくことが非常に多いのです。

逆に言えば

不妊症がなかなか解消されず悩んでいる方も、カラダの冷えを取り除くことによって子宝に恵まれる可能性が高いのです。

 

■カラダの冷えとは…

貧血や低血圧、生理不順からくる腹部の血流の滞り、血流障害により、カラダの末端まで血液が届かず、老廃物が滞り冷えに繋がります。

また、運動不足、冷たいものの過剰摂取、睡眠不足、ストレス、オーバーワークなども冷えの原因となります。

さらに、カラダの中の余分な水分は冷えのもとです。

カラダが冷えやすい方、体温が低い方の中には水分代謝が悪く、余分な水分が体に溜まっていることが考えられます。

水分が滞留しているからだというのは、内臓の周りに水袋をつけているようなものです。

 

■下半身が冷えやすいわけ

カラダの熱は筋肉から発生する熱が最も多いですが、その他に内臓の活動によって発生する熱もあり、中でも肝臓は最大の発生源です。

肝臓に火(熱)や肺臓に火があると異常に水を欲します。酷い場合は水が止まらない。水を取っているのに肺臓が火で津液(ちんえき)を生む事ができず弱体化。結果、気が不足。

気が不足すると、水分や毒素を大腸から出す力、膀胱から尿を出す力、皮膚から汗として出す力が弱くなり、カラダに水が溜まり易くなります(水毒状態)。

水は重く、上から下に落ちる性質があるので、手足に落ち、手先・足先が冷たい、

徐々に悪化すると⇒ふくらはぎ⇒太もも体幹部と水が段々積り上がり、胃腸に湿気、顔に水気で、胃もたれや顔が浮腫む、顔が大きい状態となり、耳の詰まりや難聴、鼻水、鼻づまりと症状が増えていくのです。

カラダも冷えて重く、ぶくぶく膨れて水太り。

ダイエットも運動も効力ない状態で、動くのもカラダが重くてきつくなります。

貧血からくる下半身の冷えもあります。

この場合、肝機能を強化して血を造血、腎臓強化して骨髄から造血する事で、冷えや冷えからくる足の浮腫みは解消します。

 

■日常生活の中にも「冷え」の原因はあります

◎喫煙は血管を収縮させて血行を妨げます

◎カラダを締め付ける下着、特に下半身を圧迫するきついガードルなどに注意

◎サイズの合わない靴やハイヒールなども血行を妨げます

◎冷たい食べ物や飲み物にも注意しましょう

◎シャワーだけで済まさず、できるだけ湯ぶねで温まりましょう。ぬるめのお湯が望ましいです

◎長時間座ったまま、立ったままのお仕事の方は、ストレッチなど時々カラダを動かしましょう

 

■なぜ、冷えが不妊の原因となるのか?

~冷え性はホルモンンバランスを狂わせます~

冷え性や低体温ですと、血液の巡りが悪くなります。

血流には、カラダのエネルギーの素となる栄養素や酵素、カラダの調子を整えるホルモンなどが含まれているので、これらがうまくカラダ全体に行き渡らなければ、卵巣機能、黄体機能などの生殖機能の低下を招きます。

特に子宮や卵巣は冷えのダメージを非常に受けやすい器官…。

また、体温や自律神経やホルモンのバランスが密接に関係していますので、体温を上げることはとても大切なことなのです。

カラダを温めて血液の循環が良くなると、臓器への血流が増えホルモンの刺激に正常に対応できるようになるのです。

 

■赤ちゃんは温かい子宮に育ちます

このように、不妊症を解消するにはまず冷え性を改善し、血流の良いカラダをつくるということがベースになります。

不妊症の改善、不妊治療の効果を上げるには、まずカラダ本来の機能を活性化させていくことが大切です。

赤ちゃんは温かく居心地の良い子宮の中ですくすく育ちますので、冷え性を改善し赤ちゃんが喜ぶようなポカポカのカラダづくりをしていきましょう。