新型コロナ漢方薬 中国の処方 風邪対応と同じ処方です

 

中国の漢方薬コロナ処方を見ますと

漢方薬での 風邪対応と全く同じです

熱がでたら熱を下げる剤

咳がでたら咳を治す剤

下痢をしたら下痢を治す剤

便秘をしたら便秘を取る剤

胃腸に入った風邪ならば 胃腸の風邪を取る剤

 

倦怠感 食欲不振 下痢等々

肝臓まで入った風邪なら和解剤を

 

インフルエンザや 

普通の風邪の場合と何ら変わりありません

 

結果 

新コロナウイルスの治し方は 

漢方薬を使用する場合

風邪時に使う漢方薬と何ら変わりは有りません。

 

今回の新型コロナはおかしな理解できない事が多い

 

何故 38度もの高熱を4日間も続けたあと 

保健所?

38度の高熱が4日間も続けば 

肺臓が傷つくのは

当たり前でしょう

 

何故 一刻も早く熱を下げる 

発熱したらすぐに

麻黄湯や桂枝湯 桂麻各半湯 大青龍湯 等々

高熱を下げる解熱剤の漢方薬を服用させないのか?

 

※注 

上記4点は真冬用の風邪の解熱剤ですが余りに高熱のようでしたら春ですが 上記の発汗の強い漢方薬でなければ 

熱を下げる事は出来ません

風邪薬は季節により春・夏・秋・冬と使用する薬剤が異なります※

 

高熱が4日間以上も続けば

肺臓は乾燥して硬くなり 

呼吸が出来ない 呼吸が浅い

全身の筋肉が痛む

肺炎になるのは当たり前でしょう。

 

熱は気を食べると言います

高熱が続きますと 翌朝は非常に身体がだるくなります

インフルエンザで高熱を出した時は

体力が大きく損なわれる事を経験しているはずです

 

漢方薬をお勧めできるメーカー

(株)東洋薬行 

(株)ウチダ和漢薬

高砂薬業 (株)

松浦薬業 (株)

大杉製薬 (株)

栃本天海堂 (株)

クラシエ薬品(株)

漢方薬は飲んで効果で出てこそ 

その薬効を掴む事で証明されます

漢方成分が濃く無ければ

いくら処方が正しくても 効果が出ません。

 

西洋薬の世界では

 解熱剤が脳症になる危険がある剤

(アセトアミノフェン・ジクロフェナクナトリウムや

メフェナム酸 )がある事は知られていますが

漢方薬は解熱剤で脳症になるような薬剤は有りません

安心して服用できます

 

(※注 もし西洋薬を使用する場合

1. 解熱剤はアセトアミノフェン系のものを使用する。
イブプロフェン系のお薬(ロキソニンなど)もあるのですが、そちらはコロナの症状を悪化させる可能性があるので服用を避けること。

市販薬だとセデスやノーシンがアセトアミノフェン系です。

ただしイブプロフェン系のクスリを混ぜているのもあるようなので、パッケージの裏の情報を確認してください。)

 

 

今 当局の患者様は

ネット上での情報で

そのような事が理解できるようです

素晴らしい 分析力の高い 患者様ばかりです

その為

社員のコロナ対策のために

風邪引き始め薬 春用や冬用を

常備薬として購入されていますし

免疫力強化薬として仙人丸を

肺炎になられた場合は 肺炎治療薬の漢方薬を

咳が酷い場合は咳改善薬を

常備薬として 購入されています

社員用に経費で購入される方もおられます。

 

風邪薬: 春用 冬用  

3日間 1980円(税込み)

5日分は3.300円

7日分 4620円(税込み)です

咳止めシロップ  1本 100ML 1.100円

 

喘息発作時使用薬  

3日間 1980円(税込み)

5日分は3.300円

7日分 4620円(税込み)です

 

肺炎用の風邪薬は

3日分 2.145円  

5日分3.575円

7日分5005円

 

仙人丸は

10日分 20包   5.400円(税込み)

30日分は 60包 12960円(税込み)です

免疫力を高めて 予防薬に服用

 

漢方薬にはエビデンスがないと言われます

それは当たり前のことです

漢方薬は文科系の頭でなければ理解する事は出来ません

理数系の方には漢方は無理

末端末端を細かく掴みたい 

その為全体を掴めない

 

目の不自由な方が

象さんのお尻尾の部分だけを触った人は

象は細長い動物と思い

耳だけを触った人は象はペラペラの薄い動物と思い

足だけを触った人は象は太い柱の形の動物と思い

体幹部を触った人は象は太い大きな動物と思う

末端をおいすぎて全体像を掴めない

理解できないと私の漢方の先生は断言していました。

 

漢方は 大宇宙 小宇宙の世界です

自分の頭で考える

病気の性質を掴み

薬剤の効能効果を掴み

その病気に対応する処方を見つける

 

2000年の昔はステロイドや免疫抑制剤

血圧降下剤 血糖降下剤 抗ヒスタミン剤  

抗うつ薬 抗神経薬

等々を服用している人はいませんでした

現在は一人の方が上記の薬を服用されているのです。

上記の薬での副作用を考えながら

処方しなければなりません

漢方の本にはそのような

西洋薬に対しての説明は一切ありません

自分の頭で考えるが基本です

 

また大昔や夏にクーラー 

冬に暖房器具は有りませんでした

大きな冷凍庫に入り仕事をする人や

溶鉱炉の熱い中で 仕事をする人もいませんでした

それを自分の頭で考え

そのような方々に会う処方を見つけ

処方を使いこなす事が大事です

 

漢方薬は一つの処方にの中に 

沢山の漢方薬材が混入されます

大青龍湯ならば

麻黄 杏仁 桂枝 大棗 甘草 生姜 石膏

上記一つ一つの製剤のエピデンスを作るのですか?

加減方が沢山あります

例として下記の処方ですが

どのようにしてエピデンスを作りますか?

不可能でしょう。

一つ一つの漢方製剤 麻黄や杏仁や炙甘草 ・・・

合剤で組み合わせた処方をエピデンスを作ることは不可能です。

 

 

清肺排毒湯;

麻杏甘石湯、射干 麻黄湯、小柴胡湯、五苓散を

組み合わせたものが基 本

基礎方剤:麻黄 9g、炙甘草 6g、杏仁 9g、生石膏 15~30g(先煎)、桂枝 9g、澤瀉 9g、猪苓 9g、白 朮 9g、

茯苓 15g、柴胡 16g、黄芩 6g、姜半夏 9g、生姜 9g、

紫菀 9g、冬花 9g、射干 9g、

細辛 6g、山薬 12g、枳実 6g、陳皮 6g、藿香 9g。

 

漢方薬の勉強の仕方は

それぞれの麻黄や杏仁や桂枝等々の薬剤の性格を掴み

自分の頭で考え 使いこなす事です

漢方薬を処方する人の性格によっても

処方の進め方に違いが出ます。

 

 

中国の新コロナウイルス対策の漢方薬

特別寄稿 COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方

金沢大学附属病院漢方医学科 小川 恵子医師

 

はじめに まだ抗生物質もワクチンもなかった時代、

日本の伝 統医学である漢方医学の主要な対象は感染症でした。 しかし漢方薬が重篤な感染症にも有効であるという事実は広くは知られていないと思います。

漢方医学の 専門家という立場から私見を言えば、漢方の現代医学 とは異なった感染症へのアプローチは、今日でも役立 ちます。

しかし筆者は、この COVID-19 のパンデミックへの漢方医学の貢献の可能性に関して積極的に 発言するのを避けてきました。

 

なぜなら、エビデンス が確立していないからです。

また、中国と日本では、 気候や体質が異なるため、異なった病態を示す可能性 も多くあり、本来は漢方医学診断から処方を決めた方が効果が高いと推察されるからです。

 

しかし、数多く の呼吸器内科医や救急医の友人たちから、

「患者さん に役立つならば是非効果のありそうな処方を知りたい」という要望があり、現状で分かっていることで、

漢方が役立つ可能性を伝えるという視点から、主に中国の診療ガイドライン 1)を参考に、現在までに分かっている

漢方医学的・中医学的な知見を簡潔にまとめました。

 

しかし、日本の漢方医学にはいくつか中医学と 異なる点があります。

臨床的にみて最も大きな違いは、 中国では生薬を組み合わせて

煎じ薬を新たに創るのに対し、日本では保険診療で認可された、

固定した処方のエキス製剤を使うことが多いことです。

 

そのため、 中国からの報告を日本での保険診療に役立てるには、 中国の中医学的指針の単なる翻訳ではなく、適切な補説を伴った翻訳が必要と感じました。

 

実際の臨床に役立ち、重症化の防止や、重症化した患者さんの

早期回復に役立てれば幸甚です。

また、記載内容について不十分な点もあるかと思 います。

ご意見がありましたら、是非ご連絡いただければと思います。

 

 

COVID-19 に対する中医学処方(漢方薬)の状況と

推奨 1.予防(無症状病原体保有者)

これは、中医からの報告には記載されていませんが、

予防は肝心です。手洗い、うがい、不要不急の外出を避けることももちろん重要ですが、漢方薬には免疫力を上げる働きも報告されています。

このような働きを 持つ漢方薬を補剤と言って、

免疫システムを活性化します。

無症状病原体保有者の病原体陰性化の促進も期待できます。

 

補中益気湯

動物実験より、補中益気湯はインターフェロン 自体の産生を抑制すると報告されています 2)。

 

十全大補湯

我々のヒト対象の研究では、十全大補湯服用に よって

 

NK 細胞機能が改善されることが分かっています。

また、抑制系も活性化されることから、過剰な炎症の予防も予想されます 3)。

 

 

2.清肺排毒湯(軽症、中等症、重症患者)1)

幅広い病態に用いることができます。

中国からの 最新のエビデンスについては後述します。

清肺排毒湯は、漢代の張仲景が著した『傷寒雑病 論』にある、寒湿邪によって引き起こされる外感熱病=感染症に対する処方である、麻杏甘石湯、射干 麻黄湯、小柴胡湯、五苓散を組み合わせたものが基 本とされています。

清肺排毒湯;麻杏甘石湯、射干 麻黄湯、小柴胡湯、五苓散を組み合わせたものが基 本

基礎方剤:麻黄 9g、炙甘草 6g、杏仁 9g、生石膏 15~30g(先煎)、桂枝 9g、澤瀉 9g、猪苓 9g、白 朮 9g、茯苓 15g、柴胡 16g、黄芩 6g、姜半夏 9g、生姜 9g、紫菀 9g、冬花 9g、射干 9g、

細辛 6g、山薬 12g、枳実 6g、陳皮 6g、藿香 9g。

 

特別寄稿 COVID-19

感染症に対する漢方治療の考え方

金沢大学附属病院漢方医学科 小川 恵子

 

清肺排毒湯は、日本のエキス製剤にはありませんが、

エキス製剤を組み合わせて同様なものを作ることができます。

麻杏甘石湯+胃苓湯+小柴胡湯加桔梗石膏 左 3 剤を一緒に服用

 

 

3.軽症型 軽症型は、「症状が軽く、画像では肺炎症状が出ていない。」と定義され、倦怠感が主体です。

①胃腸の不調を伴う場合

藿香正気散(かっこうしょうきさん)

日本のエキス製剤にはありませんが、

香蘇散+平胃 散(左 2 剤を一緒に服用)で代用できます

 

②発熱を伴う場合 中医学では、悪寒がない場合は「温病(うんびょう)」 と考えて治療します。

金花清感顆粒、連花清瘟 (顆粒)、疏風解毒膠嚢(顆 粒) これらもエキス製剤にありませんが、黄連解毒湯、 もしくは清上防風湯、もしくは荊芥連翹湯、もしく はこれらの組み合わせで代用することができます。

 

③悪寒を伴う場合(日本漢方の考え方)

中国では、日本ほどには葛根湯などの麻黄剤が感染初期には用いられないようですが、寒湿邪による病 態と考えると、下記が日本人の病態にはあっている と思われます。

エキス剤: 通常は健康な成人や小児 葛根湯、

もしくは麻黄湯 高齢者や倦怠感が強い患者は麻黄附子細辛湯

葛根湯は、インターロイキン 1a の産生を抑えたり、 インターロイキン 12 を産生することにより過剰な 肺炎を防ぐ可能性が期待されています 5)。

ここからは、中医学用語が多く出てきますが、わかりやすく説明しました。

大切な概念、「邪」は、病気を引き起こすとされる原因全般を言います。

中医学では、「邪」の性質によっ て治療を決めるので、

下記ように分類されていますが、 主に臨床症状に注目していただければよいと思いま す。

舌の所見も参考として引用しました。

 

4.普通型の軽症

(1) 寒湿鬱肺(寒湿という邪で肺機能が低下する)

臨床症状:

発熱、倦怠感、筋肉痛、咳嗽、痰、胸の不 快感、消化不良、食欲不振、吐気、嘔吐、排便の不快 感。

 

舌質は淡紅(ほぼ正常な色)、腫大歯痕があり、 苔は白厚膩(厚くペンキを塗ったような苔) 。

 

推奨処方:

生麻黄 6g、生石膏 15g、杏仁 9g、羌活 15g、 葶藶子 15g、

貫衆 9g、地龍 15g、徐長卿 15g、藿香 15g、佩藍 9g、蒼朮 15g、雲苓 45g、生白朮 30g、焦 三仙各 9g、厚朴 15g、焦檳榔 9g、煨草菓 9g、生姜 15g

エキス剤の場合

麻杏甘石湯+参蘇飲+平胃散

左 3 剤を一緒に服用 消化器症状が無いか軽度ならば、

越婢加朮湯+麻黄 湯(大青龍湯の方意)左 2 剤を一緒に服用

 

 

(2) 湿熱蘊肺(湿熱という邪で肺機能が滞る)

臨床症状:

微熱あるいは無熱、微冷感、倦怠感、頭が 重い、筋肉痛、渇いた咳、痰少なく、喉の痛み、口の 渇き、胸の不快、無汗か汗が出づらい、吐き気、食欲 不振、食欲不良、便が緩くもしくは粘りがあり出にくく不快感を伴う。

 

舌は淡紅、舌苔は白厚膩 または薄 黄。

脈は滑数または濡。

推奨処方:

檳榔 10g、草菓 10g、厚朴 10g、知母 10g、 黄芩 10g、柴胡 10g、赤芍 10g、連翹 15g、青蒿 10g(後 下)、蒼朮 10g、大青葉 10g、生甘草 5g。

エキス剤の場合

荊芥連翹湯+半夏厚朴湯 左 2 剤を一緒に服用

 

消化器症状が強ければ、

柴苓湯+平胃散 左 2 剤を 一緒に服用

 

5.重症の場合

(1)湿毒鬱肺症

(重度の湿邪により肺機能が低下)

 

臨床症状:

発熱、咳をするが痰が少ない、あるいは痰 が黄色い、呼吸困難、腹満、便秘などを伴う。

 

舌は暗 赤色、腫大、舌苔は黄膩または黄燥。

脈は滑数脈或い は弦滑。

推奨処方:

生麻黄 6g、苦杏仁 15g、生石膏 30g、生薏 苡仁 30g、茅蒼朮 10g、広藿香 15g、青蒿草 12g、虎 杖 20g、馬鞭草 30g、乾芦根 30g、葶藶子 15g、化橘 紅 15g、生甘草 10g。

エキス剤の場合 麻杏甘石湯+竹筎温胆湯+ヨクイニン 左 3 剤を一 緒に服用

便秘がある場合には、上記 3 剤+大黄甘草湯

 

(2)寒湿阻肺症

(寒と湿が結びついたことにより、肺機 能が低下)

臨床症状:微熱、身熱不揚(つよい熱感があるが体表 部には甚だしい熱がない)或いは熱はない、空咳、痰 が少ない、倦怠感、胸が苦しい、胃の膨満感と不快感、 或いは吐き気がする、下痢便。

 

舌質は淡紅、舌苔は白 または白膩、脈は濡。

 

推奨処方:

蒼朮 15g、陳皮 10g、厚朴 10g、藿香 10g、 草果 6g、生麻黄 6g、羌活 10g、生姜 10g、檳榔 10g。

エキス剤の場合 五積散(通常の倍量を用いる)

 

 

6.重症例

(1)疫毒閉肺症(病邪が肺機能を非常に損なっている)

臨床症状:

発熱、赤面、咳をする、痰が黄色く、粘り 気で少ない、或いは痰が血を伴う、呼吸が苦しい、精 神が倦怠、口が乾き、苦く、粘り気がある、吐き気で 食欲がない、便秘、尿の量が少なく、色は深い黄色も しくは赤みを帯びている。

 

舌は赤、苔が黄膩、脈が滑 脈、数脈。

 

推奨処方:

生麻黄 6g、杏仁 9g、生石膏 15g、甘草 3g、 藿香 10g(後に入れる)、厚朴 10g、蒼朮 15g、草果 10g、法半夏 9g、茯苓 15g、生大黄 5g(後に入れる)、 生黄耆 10g、葶藶子 10g、赤芍 10g。

 

エキス剤の場合 麻杏甘石湯+五積散+大承気湯 左 3 剤を一緒に服用

吸痰困難の場合 竹茹温胆湯+柴陥湯 左 2 剤を一 緒に服用 (2)

 

気営両燔症(気と血の機能が損なわれて正常に機 能しなくなる) 臨床症状:

病状が長引くことにより、異常に喉が渇き、 水を頻繁に飲みたくなる。呼吸が促迫、意識が朦朧と し、あることないことを言う

視物錯瞀(物が見えにく い)、或は発疹、或いは吐血、衄血(鼻出血)、ある いは四肢抽搐(手足がふるえる)、舌が絳色、舌苔が 少ないあるいは苔がない、脈が沈、細、数、あるいは 浮、大、数。

 

推奨処方:

生石膏 30~60g(先に煎じる)、知母(ち も)30g、生地 30~60g 水牛角 30g(先に煎じる) 赤 芍 30g、玄参 30g、連翹 15g、牡丹皮 15g、黄連 6g、 竹葉 12g、葶藶子 15g、生甘草 6g

 

エキス剤の場合 荊芥連翹湯+滋陰降火湯+桔梗石膏 左 3 剤を一緒 に服用

 

 

7.重篤例(内閉外脱症)

臨床症状:

呼吸困難、頻繁に喘息或いは呼吸医療設備 に頼らなければならない。神志昏昧、煩躁(いらいら する)、汗出肢冷(汗が出る、四肢が冷える)、

 

舌質 が紫暗(紫で暗い)、舌苔が厚膩あるいは乾燥、

脈が 浮、大、無根。

推奨処方:

朝鮮人参 15g、黒順片(附子)(先に煎じ る)10g、山茱萸(サンシュユ)15g、上記を煎じた湯 液で漢方薬の蘇合香丸或いは安宮牛黄丸と一緒に服 用する。

 

エキス剤の場合 竹茹温胆湯+柴陥湯 左 2 剤を一緒に服用

腹満・便秘・煩躁を伴う場合 大承気湯

 

中医学治療はどの程度有効か?

中西医結合(中医学と現代医学治療の併用のこと)

によるコロナ肺炎治療に対する臨床観察研究 6)の内容をまとめてみました。

方法:2020 年 1 月 15 日〜2020 年 2 月 8 日湖北省中

西医結合病院を退院した 52 例コロナ肺炎患者の診療録を基に、基本情報、中医症候、検査、治療方法など を分析し、中西医結合治療組(中西医組)(34 例) と西洋医組(18 例)の臨床症状継続期間、解熱する までの時間、他の症状消失率、平均入院日数、臨床的 完治率及び死亡率などを比較した。主な症状は発熱 75%、全身倦怠感 61.5%、咳嗽 50%であった。普通 型 76.9%、重症患者 19.2%、重篤患者 3.8%でした。

 

中西医結合群の臨床症状消失時間、体温回復時間 2、

平均入院日数、及び中医証候採点、

全て西洋医群より 有意に少なかった(P<0.05 または P<0.01)。

中西医結合群退院時の随伴症状消失率 87.9%、

 

CT 画像改善率 88.2%、

臨床完治率 94.1%及び普通型か ら重症型に悪化する率 5.9%も西洋医群よりも有意 に高かった

(西洋医群は 53.8%,68.8%,61.1%,33.3%) (P<0.05 または P<0.01)。

これらの結果から、中西医結合でコロナ肺炎を治療する時は患者の症状を顕著に軽減し、病程を短縮し、完治率を高めできると

推測しています。

 

少なくとも、中医治療を併用することの優位性が示されたのですが、使われている処方が多様であったため、明確にどの処方が効果があるのかを示したというよりは、中医学的診断に基づいた処方が有効であったという結果ととらえられます。

 

両組患者臨床症状継続期間、

解熱するまでの時間などの 比較(x±s) 項目

中西医組 (34 例)         西医組 (18 例)    P

他の症状消失       29(87.9)         7(53.8)         0.034

CT 画像改善       30(88.2)         12(68.8)        0.041

臨床完治          32(94.1)        11(61.1)         0.009

普通型から重症型 に悪化する 2(5.9)         6(33.3)         0.027

転院             3(8.8)         4(22.2)         0.358

死亡             0           1(5.6)          0.346

有害事象発生          0           0            1

 

 

王饶琼らの発表 7)からは、

清肺排毒湯の有効性について、以下のように報告されています。 9 日間、清肺排毒湯の投与を受けた 98 症例の後ろ 向き検討。

軽症 54 例(55.10 %),

普通型 33 例 (33.67 %),

重症及び重篤型 11 例(11.22 %)。

男 性 52 例,

女性 46 名,

平均年齢は 42.06±17.39 歳で した。

6 日後、CRP と ESR は正常化(CRPP と ESR は正常化(CRP

 

参 考 COVID-19 感染の臨床分類 1)

  • 軽症型

症状が軽く、画像では肺炎症状が出ていない。

 

  • 普通型

発熱や呼吸器症状があり、画像で肺炎が描出されてい る。

 

  • 重症型

下記のいずれかに当たる場合

① 頻呼吸、RR≥30 回/分

② 安静状態での酸素飽和度≤93%

③ 動脈血中酸素分圧(PaO2)/酸素濃度(FiO2) ≤300mmHg(1mmHg=0.133kPa)

④ 肺の画像で、24―28 時間の間に病巣の進展が明らかに 50%を超えた患者

 

小児は下記のいずれかに該当するもの

  • 頻呼吸(生後 2 か月以内では RR≧60 回/分。

生後 2~12 か月では RR≧50 回/分。

1 歳~5 歳では RR ≧40 回/分。

5 歳を超える者は RR≧30 回/分)、 発熱時や啼泣中は除外。

 

  • 安静時の経皮的動脈血酸素飽和度≦92%。

 

③努力性呼吸(呻吟、鼻翼呼吸、陥没呼吸)、チアノー ゼ、

間欠的無呼吸。

④ 嗜眠、痙攣発作。

⑤ 拒食、哺乳不良、脱水症状。

 

 

4.重篤型

下記のいずれに当たる感染者

呼吸減弱、人工呼吸器を必要とする人

② ショックを起こした人

③ その他の臓器不全を併発しており、ICU での治療 を必要とする人

 

 

 

文 献 1) 中国新型コロナウイルス診療ガイドライン(第 7 版) (2020.3.3) http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019nco v/eng_clinical_protocols_v7.pdf 2) Mori K, Kido T, Daikuhara H, et al:Effect of Hochuekki-to(TJ─41), a Japanese herbal medicine, on the survival of mice infected with influenza virus. Antiviral Res, 1999;44:103〜111 3) Ogawa-Ochiai, K., et al. (2020 in press). Natural killer cell function changes by the Japanese Kampo Medicine Juzentaihoto in General fatigue patients. Advances in Integrative Medicine. https://doi.org/10.1016/j.aimed.2019.12.003 4 )Kurokawa M, Imakita M, Kumeda CA, et al:Kakkonto suppressed interleukin-1 production responsive to interferon and alleviated influenza infection in mice. J Tradit Med, 1996;13:201〜209. 5)Kurokawa M, Tsurita M, Brown J, et al:Effect of interleukin-12 level augmented by Kakkon-to, a herbal medicine, on the early stage of influenza infection in mice. Antiviral Res, 2002;56:183〜188. 6) 韩园园,赵梦冉,石垚,宋兆辉,周水平,何毅.中西 医结合治疗新型冠状病毒肺炎的应用分析.中草药. http://kns.cnki.net/kcms/detail/12.1108.R.20200218.165 2.010.html 7) 王饶琼,杨思进,谢春光,沈其霖,李敏清,雷枭,李继 科,黄梅.清肺排毒汤治疗新型冠状病毒肺炎的临床疗效观 察.中药药理与临床. https://doi.org/10.13412/j.cnki.zyyl.20200303.002 8) Publicity Department of the People’s Republic of China. Press conference of the joint prevention and control mechanism of state council on Feb 17, 2020. http://www.nhc.gov.cn/xcs/fkdt/202002/f12a62d10c2a48c 6895cedf2faea6e1f.shtml (accessed Feb 23, 2020; in Chinese). 9) Zhao J, Tian SS, Yang J, Liu JF, Zhang WD, Investigating the mechanism of Qing-Fei-Pai-Du-Tang for the treatment of Novel Coronavirus Pneumonia by network pharmacology, Chinese Traditional and Herbal Drugs, http://kns.cnki.net/kcms/detail/12.1108.R.20200216.204 4.002.html. 2020 年 3 月 19 日公開

 

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